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ルーキーQBタゴヴァイロアは大学時代の勢いを取り戻したとドルフィンズOCゲイリー

2020年11月12日(木) 00:42


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Foto/Wilfredo Lee】

トゥア・タゴヴァイロアの健康状態やNFLへの移行についてのあらゆる疑問は、日曜日のビッグプレー連発や的確な投球によって一掃された。

マイアミ・ドルフィンズのオフェンシブコーディネーター(OC)チャン・ゲイリーは、ルーキークオーターバック(QB)がアラバマ大学時代の調子を取り戻したようだと考えている。

「私にはそう見える」とゲイリーは現地10日(火)、『The Palm Beach Post(ザ・パーム・ビーチ・ポスト)』に語った。「大きな違いは見受けられない。1つの懸念はフィジカル的な面だったのだろうが、彼は昨日、そうしたわれわれの全ての思いを安心させてくれた」

誰もが認めるトップドラフト選手だったタゴヴァイロアだが、臀部(でんぶ)のけがによって大学最終年度は活躍できずに終わった。けがを抱えていたにもかかわらず、ドルフィンズはためらうことなく彼を全体5位で指名した。

彼は自分が投資に値したことを第9週のゲームで示した。矢のような中央越えのパス、サイドラインへの完璧なタッチパスでアリゾナ・カーディナルスのディフェンスを切り刻んだ。生来の正確さで定評を得てNFL入りしたタゴヴァイロアはそれをいかんなく発揮し、他のQB――特にルーキーであれば――が決して試みないような針に糸を通すような投球を何度か見せた。

「彼のゲーム感覚は素晴らしい」とゲイリーは言う。「そのおかげで彼はよく見えているし、行動することができる。他の人なら絶対にしないであろうスポットにボールを投げられるんだ。彼はきっと、出て行ってゲームをプレーしだけなのだろう。そこに誰がいようが、誰がいまいが関係なかった。彼自身がゲームをプレーしていたんだ」

先週末のショーケースはタゴヴァイロアの良い面を輝かせた。マイアミの人々も大喜びだっただろう。

NFLのQBになってから彼は52回のアテンプトでまだ一度もインターセプトを喫していない。4人のプレッシャーに対しては抜群の強さを見せており、72.7%のパスを成功させている。アテンプト平均は8.2ヤード、タッチダウン対インターセプト比は2対0、ブリッツ以外でのパサーレートは117.1となっている。つまり、ディフェンスはカバーが必要になるほどタゴヴァイロアを混乱させていないということだ。

第10週でドルフィンズが当たるのはブリッツ率がNFL最低(13.8%)のロサンゼルス・チャージャーズだ。強力なフロント4を持つ彼らはプレッシャーを増やさずとも相手を壊滅させることができる。

「次の進歩として、彼はもっと多くディフェンスを見て、それを深く理解する必要がある」とゲイリーは述べた。「それは体験することで得られるものだ。オフシーズン中はずっと同じディフェンスを相手にプレーしていた。プレシーズンゲームで“そうか、このチームはこうするのか。あのチームはこうするのか”と学ぶこともなかった。彼はそれを現場で身につけている」

ゲイリーはさらに付け加えた。「ディフェンスを理解することだ。相手が何をしようとしているのか。どう自分を攻撃しようとしているのか。彼らの強さは何か。そうしたもの全てにおいて次の数週間で彼が前進してくれることを願っている」

日曜日のチャージャーズ戦でタゴヴァイロアはQBジャスティン・ハーバートと対峙(たいじ)することになる。ハーバートも同様にこれまでキャリア7回の先発で立派な成績を残している選手だ。

第10週の対戦は、次の10年近くにわたって続くかもしれないAFCのQB同士の芽生えかけたライバル心を味わうアペタイザーとなるかもしれない。

【M】