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ヘイルメリーTDはいつもより良いキャッチだっただけとカーディナルスWRホプキンス

2020年11月16日(月) 13:18

アリゾナ・カーディナルスのディアンドレ・ホプキンス【AP Photo/Ross D. Franklin】

ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスのタッチダウン。そして、アリゾナ・カーディナルスの勝利。

プレー・オブ・ザ・イヤーの有力候補であるカーディナルスのクオーターバック(QB)カイラー・マレーは、左にロールアウトしてビルズのディフェンダー1人を交わし、さらに別の2人からプレッシャーを受けつつ、エンドゾーンで待っているホプキンスに向けてボールを放った。

オールプロのWRであるホプキンスはそこで、なぜNFLで最も優れた手の持ち主の一人と目されるのかを示して見せる。3人のディフェンシブバック(DB)より高く飛んだホプキンスは43ヤードのパスを見事キャッチし、残り時間2秒でカーディナルスを32対30での勝利に導いた。

復調を果たそうというビルズの努力は――残り34秒時点でTDを決めていたにも関わらず――完全に打ち砕かれた。

カーディナルスのヘッドコーチ(HC)であるクリフ・キングスベリーは「パスを出せただけで信じられない。(マレーは)走り、避け、交わしていた。彼が出せるとは思っていなかった。私のいた位置からはあまり見えなかったが、観衆が大騒ぎしているのが見えた。うちのメンバーにずっと聞いていたよ。“彼はキャッチしたのか?”とね」と述べている。

現地15日(日)に行われたこの試合のリプレーは、今後長い間、繰り返し視聴され続けるだろう。信じられないこのプレーが始まったとき、残り時間は11秒しかなかったが、だからこそマレーが挑戦するしかないのは明白だった。キャッチ7回、127ヤードで試合を締めくくったホプキンスは、複雑なことではないと話している。

「2+2は4にしかならない。ダウンフィールドに行って、放り投げるだけさ」とホプキンスは報道陣に述べた。

「そこに3人いた。彼らが位置につけていた。単に、俺のキャッチがいつもより良かったんだ」

元ヒューストン・テキサンズのスターであるホプキンスはこれまでのキャリアで数々の見事なキャッチを披露してきたが、本人によれば“今回がナンバー1”だという。ビルズのWRコール・ビーズリーはホプキンスに向かってボールが飛んで行ったときに落ち着いていられなかったと認め、「彼らがボールを投げて、彼がその辺りにいれば、いつだってナーバスになる。そういうことさ」と話している。

試合の行方を左右したこのキャッチで6勝3敗となったカーディナルスは、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区でシアトル・シーホークスやロサンゼルス・ラムズと並ぶ1位タイにつけている。また、NFLコミュニティーはソーシャルメディアで口々にこのプレーを取り上げ、バスケットボール選手のレブロン・ジェームズも驚きと喜びを表していた。“ジャンプマン”のロゴがついた手袋をつけてトレデイビウス・ホワイト、マイカー・ハイド、ジョーダン・ポイヤーの頭上でキャッチを成功させたホプキンスは、自らの功績についてバスケットボールをたとえに使ってこう語っている。

「バスケットボールで言えば、ダンクで打ちのめしたってやつだな」

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