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勝利しながらも「二軍のようだった」とスティーラーズHCトムリン

2020年12月03日(木) 16:13

ピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン【NFL】

現地2日(水)の試合で立て続けに起きたミスの原因を尋ねられたピッツバーグ・スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンの答えは短く、シンプルで、強い口調だった。

「われわれが下手だった」とベテランHCは答えている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で例になく長くなってしまった第12週の締めくくりとして、スティーラーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の宿敵であるボルティモア・レイブンズから19対14で重要な勝利をもぎとった。ただ、重要ではあったものの、見事とは言えない白星だった。確かに、今季のスティーラーズはチームの輝かしい歴史の中で初めて、11勝0敗をマークしている。しかしながら、水曜日のスティーラーズはとてもそういったチームには見えなかった。

「きわめて率直に言ってしまえば、二軍に過ぎなかった。3つのフェーズすべてでだ。必要なときにボールを効果的に運ぶことができなかった。重要で、キャッチ可能で、通るはずのパスをあまりにも落とし過ぎた。スペシャルチームのゲームでも重要なプレーができなかった。キックオフカバレッジが十分ではなかった。ターンオーバーしていた。ディフェンスの重要な局面でビッグプレーを許してしまっていた。そんなことがあってはいけない」とトムリンHCは話している。

新型コロナウイルス感染症の影響で重要な選手を失っていたレイブンズを相手に、スティーラーズ攻撃陣は今季最低のポイントにとどまった。試合のほとんどでスティーラーズのインパクトあるディフェンス陣は人手の不足するレイブンズ攻撃陣を凌駕していたものの、終盤にレイブンズのクオーターバック(QB)トレース・マクソーリーが投じた70ヤードのタッチダウンパスがレイブンズを再び勝負できる位置へと呼び戻している。

このプレーをはじめとする数々の場面について、トムリンHCは「受け入れがたい」と述べた。

無敗ながらも、懸念すべき要素が大いにあったスティーラーズ。しかしながら、トムリンHCは修正が必要な部分はすべて、解決困難というわけではないと考えている。

「土台から作り直す必要はない。やらなければならないのは、転換につながるようなものではない。フィールドにいるときに、よりうまくコーチし、よりうまくプレーする必要がある。月曜日の夜だろうと、月曜日の夕刻だろうと、プレーするときにわれわれがそうすることを私は期待している」

無敗ながら不満の残るパフォーマンスを見せたスティーラーズは、第12週の試合と同様にリスケジュールされたワシントン・フットボール・チームとの試合を来る月曜日に控えている。

「今夜は幸運だった。勝利とともに前に進めるのは良いことだ。それは分かっている。だが、それ以外では誇れることやエキサイティングなことが今夜は多くなかった」とトムリンHCはコメントした。

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