HCの非難も「大人だから受け止められる」とラムズQBゴフ
2020年12月04日(金) 11:41現地29日(日)の試合でサンフランシスコ・49ersに負けを喫した後、ロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイはクオーターバック(QB)のジャレッド・ゴフを痛烈に批判している。普段は極端なまでに前向きなHCとあって、ことさら目立つ発言となった。
“これ以上のターンオーバーは許されない”と激しく非難したマクベイHCは、ゴフがそのような厳しい言葉を受け止められることを見込んでのことだと指摘した。
このシグナルコーラーも同感のようだ。
ゴフは「マクベイHCが嘘をついていたなら違った感情を抱いていたと思うけど、彼の言う通りだ」と水曜日に『ESPN』のリンゼー・シエリーに語っている。「俺は大人だから、受け止められる」
「マクベイHCとはいい関係を築けているし、自分のプレーには責任を持つ」とゴフは付け加えた。
ゴフの3つのターンオーバーによってラムズは試合を落とした。インターセプトとファンブルに加え、ゴフはここ数週間にパサーとしても苦戦している。
過去4試合のゴフのパサーレーティングは全てにおいて100を切っており、2019年の第3週から第7週までの5連戦以来、最長の連続記録となる。また、過去4試合のうち3試合で2回のインターセプトを喫している。第8週以来10回のターンオーバーを記録しているゴフは、ラムズが第9週にバイウイークだったにもかかわらず、後続選手よりも3つ多く、NFL内で最も多いターンオーバーを数えている。
さらに驚くべきことに、いつもならゴフが得意とするプレーアクションで不振が続いている。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ラムズがバイウイークとなった第9週を境に、プレーアクションでのゴフのパフォーマンスが一気に落ちたという。第1週から第8週にかけてゴフはプレーアクションを使った展開でタッチダウンパス6回、インターセプト0回、パサーレーティング115.7を記録。だが同じくプレーアクションのアテンプトに限って見てみると、第10週以降はタッチダウンパス0回、インターセプト3回、パサーレーティング44.4となっている。
ラムズの限られたオフェンス陣営もチームにとって当然いい影響はなく、相手のディフェンスは狭い範囲を守るだけで済む。ゴフは今季に飛距離が10ヤードを超えるパスは全体のパスアテンプトの中でわずか27%しか投げておらず、NFLで下から5番目に位置する。第12週の敗戦では飛距離が10ヤードを超えるパスは7本中1本しか成功せず、稼いだヤード数は30、そして1本はインターセプトされている。
「この記録よりはもっと良くならないといけない、もっとフットボールを丁寧に扱わなければならい。マクベイHCの言う通りだよ。俺はやってみせる」とゴフはコメントした。「これまでのフットボールキャリアの大半はそうしてきたし、これからもフットボールを大事に扱う」
残り5週に向けてゴフがプレーを改善しなければ、ラムズはポストシーズンへの切符を逃すことになるだろう。
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