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教え子対決のカーディナルス対イーグルス戦は「見逃せない」とオクラホマ大学HCライリー

2020年12月18日(金) 00:44

アリゾナ・カーディナルスのカイラー・マレー【AP Photo/Michael Ainsworth】

この時期、一流のカレッジフットボールコーチの典型的な日曜日の過ごし方は、前日の試合のビデオを見直し、できるだけ早くチームのミスを片付けて、次の対戦相手に注意を向けるというものだ。しかし、今週19日(土)のビッグ12チャンピオンシップゲーム後のオクラホマ・スーナーズの対戦相手は一時的に不明となっている。ならば、スーナーズのヘッドコーチ(HC)リンカーン・ライリーの思考がアリゾナ・カーディナルス対フィラデルフィア・イーグルスのことでいっぱいになってしまったとしても許されるだろう。

そこでは彼の元を巣立った2人のスタークオーターバック(QB)――カイラー・マレーとジェイレン・ハーツ――が激突することになる。

「あの2人がぶつかるなんてエキサイティングな試合になるよ」とライリーは今週、『Zoom(ズーム)』で述べた。「絶対に見逃せない。そういう気分(を持つの)はいいものだ。2人の対決を見るのは複雑には違いないが、彼らがそういう機会を得るのは本当に素晴らしいことだよ」

マレーとハーツはどちらもスーナーズをビッグ12のタイトルとカレッジフットボールのプレーオフに導いた。ちょうど彼らの1年前にクリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールドがしたのと同様に。そうした一定のレベルの成功を維持しているライリーは現在、NFLで空いたHCの席に収まるかもしれない人物として話題になっている。ちょうど11カ月ほど前には、マイク・マッカーシーを雇う以前のダラス・カウボーイズがライリーに興味を示していた。現地20日(日)、ライリーはオクラホマ出身QB同士の2度目の直接対決を見ることになる。昨シーズン、カーディナルスがホームでブラウンズと対戦しており、その試合でマレーはトータル275ヤード(パス219ヤード、ラン56ヤード)でメイフィールド率いるブラウンズを38対24で下している。

2019年ドラフトでカーディナルスに全体1位指名されたマレーは2年目に開花した。彼はレギュラーシーズンで4,000パスヤードに届くペースを見せており、712ランヤードというのはQBの中でラマー・ジャクソンに次ぐ2番手だ。彼はイーグルス戦でキャリア30回目の先発を務める。一方のハーツはまだ2回目だ。

イーグルスは不振に陥ったカーソン・ウェンツに代わり、第14週からハーツを起用した。彼は十分な活躍でチームを24対21の勝利に導き、ラマー・ジャクソンと並んで先発デビューで100ヤード以上を走った1950年以来2人目のQBとなった。第4クオーターのファンブルでセインツにタッチダウンを奪われたが、イーグルスにやっと4勝目をもたらし、次のアリゾナ・カーティナルス戦での先発を勝ち取った。ライリーはハーツとマレーが2人ともある種の落ち着きを持っていることを知っており、それが彼らをNFLのルーキー先発選手にしたと考えている。

「2人とも自信に満ちていて、どんな状況、どんなリードでも攻めることができ、ハイレベルで良いプレーができる。彼らは2人ともそれを持っている」とライリーは述べた。「2人とも非常に熟練したフットボール選手で、非常に注目されるこうしたプログラムにいたことが役立っているのだと思う。彼らはカレッジフットボールで最大の、そしてベストゲームでプレーすることで、強大な相手とプレーする期待に対処できるようになったのだろう。ここではそれが普通だからね。精鋭ぞろいのディビジョン1大学のフットボールプログラムでQBを務めるという経験以上に、オクラホマでQBを務めるということには少し違いがあるのだと思う」

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