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セインツRBカマーラがラッシングタッチダウン6回でNFL記録に並ぶ

2020年12月26日(土) 21:14

ニューオーリンズ・セインツのアルビン・カマーラ【AP Photo/Brett Duke】

アルビン・カマーラは今週初めに4年連続でプロボウルに出場することが決まった。しかし、ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)の先発ランニングバック(RB)には、彼が現地25日(金)に対戦したミネソタ・バイキングスのダルヴィン・クックが選ばれている。カマーラとしては個人的に思うところがあったのかもしれない。

ニューオーリンズ・セインツのスターはその試合でNFL記録に並ぶ6回のラッシングタッチダウン(TD)を記録し、チームは52対33でクリスマスに勝利を飾った。

この歴史的なパフォーマンスによってセインツはNFC南地区のタイトル4連覇を決めており、さらにはファンタジーフットボールのチャンピオンシップも決まった可能性があり、いくつかの意味でおめでたいことだった。

カマーラの見事な走りは、殿堂入りしているシカゴ・カーディナルスのアーニー・ネバーズが1929年に出した記録と並ぶものだ。スクリメージから6回のTDを記録するのは史上3回目(もう1人はクリーブランド・ブラウンズのダブ・ジョーンズ/1951年)のことであり、全てのTDを含むと史上4回目(他にシカゴ・ベアーズのゲイル・セイヤーズ/1965年)となる。

スーパーボウル時代になってからは初めてだ。

「彼はリーグのベストRBだ」とセインツのセンター(C)エリック・マッコイは記者団に語った。「それ以外に言葉が見当たらない」

カマーラの記録は1つ少なくなってもおかしくなった。

第4クオーター序盤に7ヤードのところから駆け込み、彼は試合中に5回のTDを決めた7年ぶりの選手となった。それらを全てグラウンドで獲得した選手は17年ぶりとなる。しかし、残りわずか4分というところで、カマーラはテイサム・ヒルの登場と、彼が1ヤードのTDを決める様子をサイドラインから見守ることになった。

2回のターンオーバーを除いて全てのドライブで得点を挙げ、試合終了を待っていたセインツは、素早くポゼッションを取り戻し、クオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズからタイトエンド(TE)アダム・トラウトマンへのロングパスによって、気付けば5ヤードラインの内側にいた。カマーラは次のプレーで3ヤードをねじ込み、6個目のクリスマスプレゼントを獲得した。

試合は序盤から大記録樹立の可能性を感じさせていた。カマーラは最初のキャリーで11ヤードを獲得すると、バイキングスのディフェンスを縫って40ヤードのTDを決めた。ハーフタイムの前に1ヤードと5ヤード、さらに2回のTDを追加している。

そこから彼は歴史に残ることを考えるようになる。彼は後に、3回目のタッチダウンを決めた後で最多記録がいくつなのかを確認したと認めている。しかし、その時点ではまだ半分にしか届いていないことをコーチから知らされた。それでも彼は足を止めなかった。

「何でもいいから、とにかくやるんだ。もしかしたら達成できるかも」と彼は思っていたという。

第3クオーターのセインツはつながったドライブが1度しかなく、カマーラはそれを6ヤードのTDで締めくくった。試合終了までに彼は、キャリアハイとなる155ランヤードをたった22回のキャリーで達成している。

第16週の活躍によって、カマーラは今季リーグ最多となる21回のTDを記録。うちランによる16回というのはクックと並んでNFL首位に立っており、テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリーを1つ上回っている。しかし、過去90年のフットボール史に関して言えば、カマーラの独走状態だ。

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