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イーグルスWRブラウンのトレード可能性について語るペイトリオッツHCブラベル

2026年02月26日(木) 12:03

ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベルとフィラデルフィア・イーグルスのA.J.ブラウン【NFL】

NFLスカウティングコンバインは常にフリーエージェント(FA)やオフシーズンのトレードに関するうわさが飛び交う場となっている。

フィラデルフィア・イーグルスのワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンは数年にわたってチームのオフェンスに不満を抱いている様子を見せている――特に苦戦した2025年シーズンには毎月のように話題になっていた――ことから、かつて指導を受けたマイク・ブラベルとニューイングランド・ペイトリオッツで再会する可能性があるのではないかとささやかれている。

現在ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)を務めているブラベルは現地25日(水)にスカウティングコンバインで報道陣に対応した際に、具体的な話には触れなかったが、トレード市場に関する一般的な見解を示すことでそうした可能性を完全に否定しなかったことは特筆すべき点だ。

『Boston Herald(ボストン・ヘラルド)』のダグ・キードによると、ペイトリオッツがブラウンのトレードを検討する可能性について質問されたブラベルは「ロースターを強化するために、あらゆる可能性を検討するつもりだ」と答え、「繰り返しになるが、トレードにはさまざまな要素が絡む。何度も交渉を重ね、補償について話す必要がある。つまり、今週だけでなく、ドラフトに向けて準備を進める中で、トレードについて話す機会はたくさんあるだろう」と続けたという。

キャリア最初の3シーズンをブラベル率いるテネシー・タイタンズでプレーしていたブラウンは、その期間にプロボウルに1度選出され、2度の1,000ヤード超えを達成し、2018年にはオフェンス部門年間最優秀新人賞の投票で3位にランクインした。新人契約の最終年にあたる2022年には有望な若手選手として注目されていたが、本人の契約に関する希望が原因で、ドラフト当日の衝撃的なトレードによりタイタンズからイーグルスへ移籍することになった。

一方のブラベルは、その後さらに2シーズンをタイタンズで過ごし、1年の空白期間を経て再び指揮官に就任。昨季にはペイトリオッツを率いてスーパーボウルに進出した。ブラウンはイーグルスでの最初の2シーズンでそれぞれ1,400ヤード超えを達成し、プロボウルにも選出された。しかし、イーグルスの攻撃陣が頻繁に停滞していたこともあり、2025年シーズンのレシーブヤード(1,003ヤード)はタイタンズでの最終シーズン以来の低水準となった。

最近、ロブ・グロンコウスキーとジュリアン・エデルマンのポッドキャスト番組『Dudes on Dudes(デューズ・オン・デューズ)』に出演したブラウンは、タイタンズ時代のブラベルの指導について振り返った。ブラウンはそこで、初期の頃はブラベルのことを嫌っていたが、次第に彼のコーチングスタイルや選手に責任を持たせる姿勢を評価するようになったと明かしている。

ブラベルは水曜日にブラウンとの絆について同じように語った。

「彼の成長を見守ってきた」と述べたブラベルはこう続けている。

「彼が成熟していく姿を見てきた。彼のことを誇りに思っている。父親としての彼を、夫としての彼を誇りに思う。それは彼がどこでプレーしているか、あるいは過去にどこでプレーしていたかとは関係ない。大事なのはそういうことだ。お互いに良いことがあったときに連絡を取り合う。身近な人にとってうまくいかないときもあるが、そういうときにも連絡する。それこそが支え合いであり、今の私たちがここにいる理由を思い出させるものだ」

互いを評価し、温かい関係を築いているからといって、それがトレードにつながるわけではない。しかし、ペイトリオッツはトップクラスのワイドレシーバーを必要としている。

クオーターバック(QB)ドレイク・メイはブラウンほどの実力を持たない選手たちにパスを投げていたにもかかわらず、MVP受賞まであと一歩のところまで迫った。WRステフォン・ディッグスはACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した後、再び1,000ヤード超えを達成したが、今シーズンで33歳となる。マック・ホリンズ、ケイショーン・ブーティ、デマリオ・ダグラスはいずれも補助的なワイドレシーバーであり、29歳目前でまだ全盛期にあるブラウンのような選手が相手選手の注意を引けば、彼らにとって大きな助けとなるだろう。

こうした仮定は、そもそもイーグルスがブラウンをトレードしたいと考えているかどうかが前提となっている。

トレードのうわさが浮上しているものの、ブラウンはイーグルスにとって非常に重要な存在であり、4シーズンでレシーブ339回、5,034ヤード、タッチダウン32回を記録している。また、ブラウンは2024年シーズンのNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームと第59回スーパーボウルでもタッチダウンを決め、チームのロンバルディトロフィー獲得に貢献した。

ブラウンの契約期間が2029年シーズンまで続くことにも注目すべきだろう。また、ジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンもプロボウル選出経歴を持つブラウンに関して、“特定の選手を取り除くことによってチーム全体を強化する”という戦略を試す気はなさそうだ。

ローズマンGMは火曜日にスカウティングコンバインの場で「結局のところ、私たちはチームをより良くしようとしている。単に優秀な選手を差し引くようなやり方では、それを達成するのは難しいだろう」と述べた。

もちろん、妥当な見返りがあればどのGMの心も動き、イーグルスが他の方法で改善する一助となるだろう。イーグルスのヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニも火曜日に発言した際に“なるようになる”という態度を示し、明日以降のことは何も保証できないと述べている。

現時点で唯一確かなのは、オフシーズンが本格化するにつれて、ブラウンを巡るうわさが今後も飛び交い続けるということだ。

【RA】