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来季のベアーズ帰還に自信のQBトゥルビスキー

2021年01月12日(火) 09:27


シカゴ・ベアーズのミッチェル・トゥルビスキー【AP Photo/Brett Duke】

シカゴ・ベアーズがニューオーリンズ・セインツに大敗を喫した試合の最後のプレー、すなわち、タイトエンド(TE)ジミー・グラハムによるワンハンドのタッチダウンキャッチは、今季のベアーズを完ぺきに要約していた。あまりにも少なすぎ、あまりにも遅すぎる。

21対9の試合を締めくくった6ポイントは、ボールを動かすのに苦労した1日の最後にボックススコアに心ばかりを上乗せし、オフェンスの苦戦ぶりを99ヤード軽減したのみだった。

このタッチダウントスはクオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーによるベアーズでの最後のプレーになる可能性がある。しかしながら、元全体2位指名選手であるトゥルビスキー本人はこれが終わりではないという希望を持っている。

「間違いなく、来季には自分がここに戻っている姿を見ると思う」とトゥルビスキーは『NBC Sports Chicago(NBCスポーツ・シカゴ)』に語った。

「もちろん自分のコントロールできる範囲を超えたものがたくさんあったけれど、ここは自分の家のように感じているし、まだ仕事をやりとげていない感じがある。今は今季が終わったことが残念で、まさにたくさんの感情が渦巻いているけれど、俺にはそれが見える。そのうち分かるさ」

「起こるべくして起こったことがたくさんあるし、しなければならなかった決断もたくさんある。それは俺のコントロールできる範囲を超えているし、自分にはそれが分かる」

日曜日の試合はトゥルビスキーの経験を丸ごと封じ込めていた。第1クオーターの序盤にトゥルビスキーはトリックプレーでパーフェクトなパスを投じ、それは40ヤードのタッチダウンパスになるはずだった。しかし、ワイドレシーバー(WR)のジェイボン・ウィムズがそれを取り落とした。このネガティブなプレーがトゥルビスキーの調子を沈め、その後は不確かで不安定な一日になっている。

スコアを見れば、トゥルビスキーはパス29回中19回成功、199ヤード、タッチダウン1回という成績を残している。しかし、21対3となっていたときの最後のドライブまでは、パス19回中10回成功、107ヤードにとどまっていた。一人のQBの獲得ヤードの半分近くが、相手ディフェンスがすでにロッカールームでのセレブレーションのことを考え始めているときに記録されたという状況は決して良くない。

プレーオフでの9ポイントという数字は、ベアーズにとって1999年のディビジョナルラウンドでニューヨーク・ジャイアンツに31対3で敗れた際に次ぐ低い数字だ。

試合を通じてヘッドコーチ(HC)マット・ナギーが自分のQBを信頼していなかったことは明らかだ。レシーバーのミスや、セインツの非常に優れた守備陣に相対したことも良くなかった。とは言え、そのプレーコールはルーキーのバックアップQBに出されるようなものであり、かつて1巡目指名を受けた4年目QBに対するものではなかった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは試合前に、チームに自分こそこの役割を担うべき選手だと信じさせるなら、トゥルビスキーにはプレーオフで勝ち残る必要があると報じていた。しかし、そうはならなかった。

「このオフシーズンにいくつかの決断が下されるのは分かっている」とトゥルビスキーは言う。

「この4年間を通じて自分は良くなったし、今季は本当にそれを感じている。タフだったよ。アップダウンがあった。でも、自分が今いる場所や俺たちが戦ってきた場所、そして、今季を通じて自分たちが良くなっていったことを誇りに思っている」

第3週にベンチに下げられてから第12週に復帰したトゥルビスキーには、何度か素晴らしい瞬間もあった。残念ながら、ベアーズがポストシーズンに続く道に戻れたのは、成績の振るわないチームとの試合の結果だった。過去2週間にプレーオフ出場チームと戦った際、ナギーHCはQBを信頼していない様子を明らかにしている。

トゥルビスキーは来季の帰還を願っているかもしれないが、ナギーHCが戻ってくるとすれば、トゥルビスキーはトップオプションにはならないだろう。そうでなければ、ベアーズは来季も空回りを続けるばかりだ。

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