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グリーンベイに「戻ってこない理由はない」とパッカーズQBロジャース

2021年01月27日(水) 07:13

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Morry Gash】

現地24日(日)にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップでタンパベイ・バッカニアーズと戦い、敗れたグリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが将来について「分からない」と発言して以来、今季のMVP筆頭候補のロジャースがグリーンベイでの活動に終止符を打つ可能性があるとの憶測が渦巻いた。

26日に『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』に出演したロジャースは自らの今後に関する議論を軽視、その瞬間に現実的な回答を口にしただけで、NFLプレーヤーの将来は選手個人にコントロールできるものではないと主張した。

「これまで話してもこなかったことを言ったつもりはない。最初にメディアと話したときに言ってある。結局は自分の未来が自分のコントロールできるところにないということを実感しただけだと思う。アーロン・ジョーンズやコーリー・リンズリーとか、契約下にいる人たちのことを考えていた。ビッグドッグ(マーセデス・ルイス)たちの将来がどうなるのか、それは自分には分からない。そこには自分自身も含まれている」と話したロジャースは次のように付け加えている。

「もちろん、自分たちが経験した今回のシーズンを終えて、MVPを授かる可能性もあるし、すごく良かったと言えるのは確かだ。自分が戻ってこない理由はないと思う。皆さんもご存知の通り、このビジネスには絶対というものがそう多くない。つまり、絶対ではないことを絶対的にするために、断定しなかった。それでみんながちょっとおかしくなったのかなとは思うけどね」

将来をめぐる憶測が取り沙汰される中、ロジャースは「スローな1週間だ」とも語っている。

パッカーズが2年続けてNFCチャンピオンシップで敗退したこともあり、ロジャースの試合後の発言が何を意味しているのか、うわさが渦巻くことになった。ドラフトでロジャースの手助けを得なかったマネジメントへの不満、という意見から、契約を見直したい意向といった憶測まで、未来を占おうとする者たちが大はしゃぎで騒いだ。

しかしながら、ロジャースは激闘を終えた直後の質問に正直に答えたまでだと強調。

将来に関するうわさについて「何も言うつもりはないよ。うわさなんて気にしていないってこと。アスリートから本音を聞くことに慣れている人はいないと思うし、本音を聞くときにサプライズになることもあるだろう。試合後に自分が言ったのはそれだけ。だって、チームメイトの数人とロッカールームで涙してから15分だよ。インタビューに臨んで、質問を受けて、本当のことを言っただけ。この番組でもそうしているようにね。自分にとっては確実なことも絶対なこともない。自分の将来が自分の手にあるわけではないということ。それはプレーヤーとして俺たち全員に当てはまると思う」

「もちろん、“一生涯のパッカーでいるかもしれない”と思ったり、“ティム・ダンカンや(デレク)ジーター、コービー(ブライアント)のようにキャリアを通してひとつのチームでしかプレーしないようにしよう”と思ったりすることもあるかもしれない。当然、それを夢見るだろうしね。でもそれは夢のようなシナリオであって、キャリアを通してずっと言ってきたことでもある。ジョーダン(ラブ)をドラフトしたときは、ただの現実であって、実際には何も考えていない。このビジネスに絶対はない。うなだれて座り込んだっていいだろ。俺はそうしたし、そうするのに素晴らしい場所にいたからね。だからといって、まだ現実的じゃないということではない。ただひとつ現実的なものがあるとすれば、このビジネスに絶対はないということ。試合後にそれを繰り返しただけで、自分は分かっている。一部の人たちは“48タッチダウンを決めて、もしかしたらMVPかもね”なんて言うけど、まあ確かに理解はできるよ。でも、このビジネスに絶対はないから、その時は実際の答えを口にしただけ」

また、契約の微調整に関しては毎オフシーズンがそうだったように、同じような話し合いを持つだろうと話したロジャースは「“サヨナラ、グリーンベイ”とか言って街を飛び出す感じではないよ。話し合いはするけどね」とコメント。

火曜日のロジャースの発言は、前日にパッカーズCEOのマーク・マーフィーが語ったことと一致している。マーフィーCEOはMVP候補筆頭のロジャースをトレードするほどパッカーズは「バカではない」と主張していた。

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