今オフシーズンに大型の動きはないとビルズGMビーン
2021年01月28日(木) 11:06バッファロー・ビルズは10カ月前に重大なトレードを行い、2020年シーズンにAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ戦に届いた。スーパーボウルに迫ったものの、その舞台に出るにはまだ改善が必要になる。
ビルズのジェネラルマネジャー(GM)であるブランドン・ビーンは現地27日(水)に例年行われるシーズンを振り返る記者会見を実施し、さまざまなトピックについて話した。その中でも主要な一つだったのが、カンザスシティ・チーフスを倒す方法だ。
「彼らは息の長い成功を示したと思うし、現在のAFCの金字塔であり、おそらく、リーグのそれかもしれない――それは来週にタンパがプレーするときに分かるだろう――だが、彼らはクラブハウスのリーダーだ。スーパーボウルに出たければ彼らに追いつかなくてはならない。しかし、最初のスタートはAFC東地区で優勝することだ」とビーンGMは話している。
「彼らは明らかにわれわれより優れている。だから、われわれにやらなければならないことがあるのは間違いない」
そういった仕事には、2020年に13勝してAFC第2シードを獲得した、現時点でも優れたロースターをさらに改善することが含まれる。パンデミックがリーグの財政状況に影響を与えたため、このオフシーズンはそういった仕事に若干の邪魔が入っている。各チームは2020年より2,500万ドル(約26億円)近く低いサラリーキャップに向けて準備を整えなくてはならない。
ビーンGMによれば、ビルズとその他の31チームは2021年のキャップが最終的にどうなるかまだしっかりと把握していないものの、今後数週間ではっきりする見通しのようだ。
昨オフシーズンに大型トレードでスターレシーバーのステフォン・ディッグスを迎えた後であることを踏まえれば特に、キャップが不確定なのはオフシーズンに節約的な態度で臨む理由になる。2021年の購買力が大幅に低くなっていることから、ビーンGMは3月ではなく、4月をビルズの進歩にとって重要な時期だとした。
「ドラフトをうまくやらなくてはならない。フリーエージェンシー(FA)ではアグレッシブにいけないだろう。われわれはリソースを積み上げ、ドラフトがたくさんあったからこそ、前はアグレッシブにやれた。結局のところ、われわれは今もドラフトを望んでいる。成長させ、自分たちの選手と契約したい。そして、われわれは外を見なくていいその地点まで達しつつあり、FAでピースを追加できる。われわれは何人の選手を保持できるか見なければならない」
「いくつかの穴を埋めるつもりだが、ステフ(ステフォン)・ディッグスのような大型の動きや、以前にFAでしたようなそういった動きは予期していない。誰を失うかに沿って穴を埋めるということであって、われわれの義務は強いドラフトを行うことだ」
ビルズはドラフトを通じて補強を図ろうとしているものの、大型の契約やトレードは見込まれていない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、推定されるキャップスペースは200万ドル(約2億1,000万円)を下回っており、ビルズには身じろぎする余裕もない。
それはチーフスとビルズの間のスピード差を指摘するショーン・マクダーモットヘッドコーチ(HC)にとっては歓迎せざる状況かもしれない。マクダーモットHCはチームとしてもっと良くなる(そして、おそらくもっと速くなる)必要があると指摘していた。しかし、マクダーモットHCとビーンGMはすでにビルズの見事な巻き返しにおいて足並みをそろえており、実はマクダーモットHCもビルズのオフシーズンの立場についてビーンGMと同じくらい承知しているのかもしれない。
表に出てくるメッセージはシンプルだ。2021年は同じ調子のビルズがプレーメークしていく。もしかしたら、何人かの新チームメイトがそれを助けてくれる可能性がある。
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