タンパベイ・バッカニアーズがスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスに勝っても、ヘッドコーチ（HC）ブルース・エリアンスはフットボール界の頂点に立てたことに満足して去るつもりはないようだ。

現地27日（水）、地元のラジオ番組『95.3 WDAE』に出演したエリアンスHCは、バッカニアーズが第55回スーパーボウルで優勝したら引退するかと聞かれた。

「まさか」とエリアンスHCは『Tampa Bay Times（タンパベイ・タイムズ）』のリック・ストラウドに答えている。「2度目を狙うさ。グレイザー家が残らせてくれればの話だが」

オーナーたちはバッカニアーズが優勝してもしなくてもエリアンスHCの続投を望むだろう。

バッカニアーズはスーパーボウル出場をかけて昨年のオフシーズンにクオーターバック（QB）トム・ブレイディと2年の契約を結んでいる。NFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）のチャンピオンシップゲームでグリーンベイ・パッカーズを下したことによりその目標は果たした。ホームスタジアムでチーフスに勝利すれば、バッカニアーズの地位は不動のものとなる。ワイルドカードからロンバルディトロフィーを手にしたチームは2010年のパッカーズが最後だ。

68歳のエリアンスHCはいつ引退してもおかしくない。アリゾナ・カーディナルスのHCを務めていた2017年シーズンに、健康上の問題を理由に一度は“引退”している。1年のブランクを経て2019年にバッカニアーズのHCとして復帰した。

HCとして初めてのスーパーボウル優勝を果たした直後にエリアンスHCが引退するというのが、2月7日（日）[日本時間2月8日（月）]の対決の背景にある潜在的なストーリーだった。そして、エリアンスHCが去ったあとは守備コーディネーター（DC）のトッド・ボウルズか攻撃コーディネーター（OC）のバイロン・レフトウィッチが後を継ぐのでないかというところまで話はでき上っていた。

ところが、ベテランのHCは早々に憶測を一蹴した。

バッカニアーズが優勝しても、QBを育てる名手として知られるエリアンスHCは、ブレイディと共に2度目を狙うようだ。

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