ACLを断裂したスティーラーズLBデュプリーの回復は順調、トレーニングキャンプに合流予定
2021年01月28日(木) 22:42ピッツバーグ・スティーラーズのラインバッカー(LB)バド・デュプリーは、前十字靭帯(ACL)を断裂したシーズン第12週のボルティモア・レイブンズ戦で今季を終えている。
現地27日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”に出演したエッジラッシャーのデュプリーは、トレーニングキャンプに間に合う予定だと話した。
デュプリーは「今はいい感じだ」とコメント。「リハビリは予定より早く進んでいる。いつものことながら、ありがたい。順調だよ。キャンプには間に合う予定だ。こういう大きなケガをすると、些細なことがすごくありがたく感じるようになる。次のシーズンもプレーできるだけで良かった」
ケガに見舞われる前、デュプリーはLBのT.J.ワットとともにパスラッシュの怪物としてスティーラーズのサイドを守っていた。デュプリーはそれまでにサック8回とタックル31回をマークしている。
デュプリーのケガ以降、当然スティーラーズのディフェンス力は落ちた。エッジでの脅威となるデュプリーは相手クオーターバック(QB)に考える余裕を与えない。順調なシーズンはケガによって短縮され、デュプリーがスティーラーズでプレーするのはこれで最後かと思われた。
27歳のデュプリーは今季に1,582万8,000ドル(約16億5,000万円)のタグでプレーしており、オフシーズンにはフリーエージェント(FA)になる。スティーラーズのサラリーキャップが2021年には予想をゆうに超える額になることが見込まれる中、デュプリーに120%の額で再びタグをつけてオープンマーケットへの道を阻止するのか、あるいは他のクラブが提示する条件に合わせるのか、どちらの選択肢も厳しいと言える。
3月に向けてこのタイミングでのケガは、デュプリーの市場価値を引き下げることになるかもしれない。ケガの進捗をじかに見ることができなければなおさらだ。逆にデュプリーが万全であれば、獲得に意欲を示すチームはたくさんいるだろう。リハビリが予定より早く進んでいるというのは、未知なるオフシーズンを前に、わすかではあるがデュプリーにとって朗報と言えよう。
【R】