「ルーキーたちの生産性に落胆した」とレイダースGMメイヨック
2021年01月29日(金) 00:10ラスベガス移転後の最初のシーズンで、レイダースはジョン・グルーデン、マイク・メイヨックの下でまた一歩前進を遂げた。しかし、4年連続でポストシーズンには届かず、最後の7試合のうち5つを落として8勝8敗でフィニッシュした。
フィールド上の記録は改善したものの、メイヨックはルーキーたちからもっと多くを期待していたと述べた。
「ルーキーたちの生産性にはがっかりした。私が真っ先にそれを認めよう」とジェネラルマネジャー(GM)は公式サイトで率直に語っている。「言い訳をしようと思えばできるし、原因について議論することもできる。まずはヘンリー・ラッグス三世、彼については失望はしていない。ヘンリーはさらなる成長が必要だ。彼の速さは知っていたが、もっと強くならねばならない。ブレークからの切り替えをうまくやる必要がある。次のレベルに行くためにはブレークからの存在感を示さなくてはならない。きっと大丈夫だと思うが、われわれはヘンリー・ラッグスについては長期的展望を持っている」
「(デイモン)アーネットも1巡目指名だった。けがをする前のトレーニングキャンプでは、非常に良いプレーをしていた。デイモン・アーネットには大いに期待していた。彼は本能的でタフ、そして速いが、脳振とうに手の骨折、新型コロナウイルス(COVID-19)とオフーズンはいろいろと対処すべきことがある。栄養を取り、ストレングスの指導を受け、一貫した日々のプログラムが必要だ」
レイダースは2020年にドラフトで7人を指名した。ワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世、コーナーバック(CB)デイモン・アーネット、ランニングバック(RB)リン・ボーデン、WRブライアン・エドワーズ、ラインバッカー(LB)タナー・ミューズ、ガード(G)ジョン・シンプソンとCBアミク・ロバートソンだ。
ボーデンは早期に見切りをつけられ、シーズンが始まる前にマイアミ・ドルフィンズへトレードされた。ミューズは足を負傷して1スナップもプレーできず。シンプソンは4巡目指名の新人オフェンシブラインマンとしてはスポットでそれなりのプレーを見せた。ロバートソンは8試合に出場し、4回のタックルを記録。しかし、パスディフェンスはなかった。エドワーズは3回の先発を含めて12試合に出場し、11回のキャッチで193ヤード、タッチダウン1回に終わっている。アーネットは9試合の出場(先発7回)で2回のタックルとパスディフェンス2回を記録した。ラッグスは13試合でキャッチ26回、452ヤード、タッチダウン2回だった。
けがの影響があったのは明らかだが、2020年の新顔たちは誰一人としてシーズンに大きな影響を与えることができなかった。シーズン後半ともなると、ルーキーというのはたいてい変化を作り出すムードメーカーになるか、壁にぶち当たるかのどちらかだ。それはつまり、若手選手がシーズン終盤に最前線に立てなかったことによる直接的な結果だろう。
レイダースが次のステップを踏み出すためには、2021年こそは当たりを引かねばならないことをメイヨックは知っている。また、2020年のルーキーたちが2年目の成長を見せることも大いに役立つはずだ。
新守備コーディネーター(DC)にガス・ブラッドリーを迎える今シーズン、メイヨックは特にディフェンスのアップグレードに熱心になっている。
「そろそろ守備に手を付けなくてはならない」と彼は『The Athletic(ジ・アスレチック)』との別のインタビューで述べた。「そして、正直なところ、それは3つのレベル全てにおいて必要だ。クオーターバック(QB)はもっとうまく走らせなくてはならない。LBのポジションにはもっと良いプレーをしてもらって、若いディフェンシブバックたちには結束力を高めてうまくプレーしてもらわねばならない。言い訳をすることはできるが、私はそれをしたくない。われわれのディフェンシブバックフィールドは本当に若い。COVID-19に影響された1年だった。けが人も多数いた。ジョナサン・エイブラムは1年間、ほとんど練習できなかった。1巡目指名のアーネットは何度か脳振とうを起こし、COVID-19にかかった。バックエンドに問題がなかったことは一度もない。彼らの何人かは高位で指名されたのだから、もっと良いプレーを見せる必要がある」
メイヨックのメッセージは明白だ。レイダースは2021年に若手選手たちに奮起してもらう必要がある。さもなければ彼らは次もまたポストシーズンからシャットアウトされるだろう。
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