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「われわれには2人の超一流QBがいる」とイーグルスHCシリアニ

2021年01月30日(土) 23:28

ニック・シリアニ【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

フィラデルフィア・イーグルスは2021年にニック・シリアニを新たな船長として迎えることになった。

彼は一等航海士を誰にするかをまだ決めていない。

現地29日(金)、イーグルスの新ヘッドコーチ(HC)として紹介されたシリアニは、すぐにクオーターバック(QB)についての質問攻めに遭った。それはチームが2021年と、おそらくそれ以降も抱えるであろう最大の問題だ。具体的な答えを提供する代わりに、彼はあらゆるファクターを考慮するための時間が必要だと見解を示した。

「この仕事を引き受けたのは、ここが素晴らしい組織だからだ。計画としては、まず、多くのことを検討しなければならない」とシリアニは説明した。「今はコーチングスタッフを配置している。コーチとして最高の人々を集めようとしているところだ。ロースター全体を評価する必要がある。これから数週間は全てのポジションについてロースター全体を評価し、多くのことを検討していく。QB、ワイドレシーバー(WR)、ディフェンシブバック――そこを掘り下げることになるだろう」

「われわれにはカーソン・ウェンツ、ジェイレン・ハーツという2人の超一流QBがいる。それを1人も持たないチームも多いので、2人と仕事をするのが本当に楽しみだよ」

ウェンツは悪夢のような2020年を過ごしてベンチに下げられ、ルーキーのハーツと交代した。そのハーツはというと有望性を見せはしたが、完全な評価ができるほどのプレー時間ではなかった。9月にどちらを選ぶのかを判断するため、オフシーズンを前にシリアニは映像を頼りにするしかないだろう。

一方で彼は、新しい選手たちとの関係を構築するために時間を無駄にはしなかった。すでにウェンツとハーツとは話をしたといい、“良い会話ができた”と述べている。さらに、ハーツのカレッジ時代のプレー映像を見て感心したと付け加え、2人との仕事の機会に意欲を示す。

「フットボールを通して私は彼らについて多くを学ぶことになる」とシリアニは述べた。「次の週にはフットボールで彼らのことを多く学ぶことになるが、私は個人的に話したそれぞれの選手について、もう少し知りたいと思っていた。それで映像を見てみたのだが、楽しみになったよ。映像で見たものについて一人一人と率直に、オープンな会話をして、改善について話すのが楽しみだ」

この日、最も重要な質問について無難な対応を見せたシリアニだったが、繰り返される追及を避けることはできなかった。しかし、ウェンツが2021年もイーグルスに戻ってくるのかという単刀直入な質問には断固とした姿勢を見せている。

「それには答えられない。繰り返すが、全てを評価しているところだ」とシリアニは述べた。「検討すべきものが多くあるとも言ったはずだ。全てを徹底して評価する」

これまで何度も議論されてきたことだが、センター下に関してイーグルスは岐路に立たされる可能性がある。

ウェンツの契約によって彼らはいくらか恩恵を受けており、そこには今シーズンの3,467万ドル(約36億3,000万円)のキャップヒットと5,920万ドル(約62億円)という非常に高いデッドキャップが含まれている。オーナーのジェフリー・ルーリーが25人の候補者から“ベスト・フットボール・リーダー”として選んだシリアニのオペレーションの下、イーグルスはこの点に関して決断を迫られることになる。

「彼は非常に特別なコミュニケーターであることが明らかになった」とルーリーは新HCを評している。「全ての人々とつながることができる人物だ」

シリアニはそのコミュニケーションスキルを生かしてセンター下の荒れそうな海をうまく航海し、イーグルスでの最初のシーズンを乗り切らねばならない。

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