バッカニアーズのトレードマークの大砲、スーパーボウルの試合中は沈黙
2021年02月03日(水) 15:22タンパベイ・バッカニアーズはNFL史上初めてスーパーボウルを自分のホームスタジアムでプレーするチームになる。
その稀有な事実が導き出す疑問がある。彼らはホーム独特の要素をスーパーボウルで演出するのか?
バッカニアーズは本拠の片側のエンドゾーン後方に巨大な海賊船を構えている。この船には大砲が載っており、バッカニアーズが得点したときに鳴らされるのだ。
しかし、バッカニアーズの入場時を除き、この大砲が日曜日の試合中に鳴ることはない。NFLの上級副社長であるマイケル・シグノラが『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』のリック・ストラウドに語ったところによれば、大砲は試合中には沈黙を保つとのことだ。バッカニアーズが勝利した場合、大砲は“長く、音高く”撃たれるという。
バッカニアーズはこの件について、リリースで次のように述べた。
「ビッグプレーの後に大砲を撃つのはバッカニアーズファンにとってそれが何かを定義する伝統であり、レイモンド・ジェームス・スタジアムでのホームゲームを特徴づける要素だ。しかしながら、われわれは同時に第55回スーパーボウルに向けて全体として中立的な雰囲気を保つことに関するNFLの立場については認識し、理解している。大砲はいつも通りの形では鳴らないが、われわれはリーグのガイドラインに沿いつつ、われわれの伝統の要素を披露するのを楽しみにしている」
「観客数が限られるという部分でも、実際のファンに代わって多くの写真ボードが置かれるという意味でも、そして、あるチームがこのスポーツで最も重要な試合をホームスタジアムで戦うという点でも、われわれは(だじゃれを言うわけではないが)未知の海域に乗り出している。大砲が選手たちの気を散らすことはないが、それでもホームフィールドのアドバンテージはいくらか感じられるかもしれない。リーグは中立的な場所でプレーされる試合に対し、そういったことを当然ながら避けようとしている」
バッカニアーズファンよ、キックオフ前に火薬を取り除こう。そして、この大きな船の芸術的な武器が、試合後に音高く鳴ることを願おう。
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