機会があればいつでも先発できるとコルツQBイーソン
2021年02月03日(水) 15:59インディアナポリス・コルツは現地1日(月)にジェイレン・モートンとリザーブ/先行契約を結んだものの、2021年に向けてクオーターバック(QB)は2人しかいない。もう1人は2020年に4巡目でドラフトしたジェイコブ・イーソンだ。
QBのフィリップ・リバースが引退し、ジャコビー・ブリセットがフリーエージェント(FA)となる。2月に入った今、コルツが誰を司令塔に据えるかは謎に包まれている。
プレーオフ進出の準備ができているロースターに合わせてコルツはベテラン選手を狙っているようだが、一方でイーソンも先発の機会を望んでいる。ルーキーとしては1度もスナップに参加できなかったものの、先発は「いつでもできる」とイーソンは『Indianapolis Star(インディアナポリス・スター)』のジム・アエロに話し、次のように続けた。
「まだまだやるべきことはたくさんあるし、もっと良くなって成長できる部分はある。でも、その機会があれば、全力を尽くして持っている力を出し切るつもりだ」
イーソンのコメントを笑い飛ばすことは簡単だが、どんなプロもこのマインドセットを持つべきだ。イーソン自身がコルツの先発を務められると信じていなければ、フィールドに立つことは絶対にないだろう。まずは意気込みが大事だ。
2020年のプレシーズンゲームがなくなったことにより多くの若手選手は辛い思いをした。イーソンもその1人だ。おそらくイーソンはシーズンの調整期間中に十分なプレー時間を与えられ、コルツの上層部もワシントン大学出身の彼の立ち位置を把握できていたはずだ。現実には、昨シーズンにイーソンがコルツのユニフォームを身につけてパスを出すことは1度もなかった。
イーソンは「コーチやこのチームに自分の実力を証明する機会が全然なかった」と話した。「それでもトレーニングキャンプ中には何回かプレーする機会をもらえて、その時はやれるだけのことをやった」
コルツで1シーズンを過ごしたリバースは引退。次の山を乗り越えるのにブリセットでは不十分だとコルツが考えているのは明らかで、ブリセットもまた活躍の場を他に求めるだろう。QBマシュー・スタッフォードの獲得に向けてコルツが一番有力だと思われていたが、より好条件を提示したロサンゼルス・ラムズに持っていかれた。QBデショーン・ワトソンがディビジョン内でトレードされる可能性も低いと見られ、このオフシーズンにコルツはベテランQBを求めて他を探さなければならない。
コルツが可能性のあるQBとは全員接触するだろうことは、23歳のイーソンも分かっている。
「それは完全に俺のコントロール外だ」とイーソンはコメントしている。「誰がプレーし、誰がこのチームに入るかはオーナーやコーチ陣が決めること。俺の仕事はどんな状況になっても可能な限りの準備をすることだ」
全てが収まり次第、イーソンはただ競争するチャンスが欲しいだけだ。
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