イーグルスに各チームからQBウェンツのトレードについて問い合わせ
2021年02月05日(金) 12:00クオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードがトレードでロサンゼルス・ラムズに向かった今、QBを求めているジェネラルマネジャー(GM)たちはトレード対象として他のQBに目を向けている。フィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツだ。
情報筋の話によれば、リーグイヤーの開始が近づきつるある今、各チームがイーグルスにその元先発QBであるウェンツについて問い合わせ、潜在的なトレードのロードマップを構想しようとしているという。
イーグルスはウェンツのトレードを急いでいない。実際に、今のところは新ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニの元で2021年もウェンツが戻ってくることを想定している。しかし、イーグルスは問い合わせに対応し、この話題について議論している。GMハウィー・ローズマンはほぼ常に耳を傾ける人物であり、今回もそれは変わらない。
スタッフォードは(原則として)来年以降の1巡目指名権2つと、今季の3巡目指名権、およびジャレッド・ゴフとのトレードでラムズへ向かった。ウェンツの価格がどれくらいになるかは分からない。だが、イーグルスにとっては、トレードに出ない場合は先発QBの議論に大きくからんでくるような選手に値するだけのものである必要がある。
ウェンツに関心のあるチームとしては、QBを必要とし、元イーグルス攻撃コーディネーター(OC)であるフランク・ライクHCのいるインディアナポリス・コルツの名が挙げられる。コルツはこのオフシーズンに、獲得可能なパサーのいるすべてのチームに連絡を取るだろう。
ウェンツは2019年6月に4年1億2,800万ドル(約135億1,000万円)で契約を延長しており、その構造からリリースはほぼ不可能となっている。しかし、3月19日(金)に1,000万ドル(約10億6,000万円)のロースターボーナスが発生する前にトレードすれば、デッドマネーはより対応しやすい3,380万ドル(約35億7,000万円)になり、新チームが2,540万ドル(約26億8,000万円)のサラリーと、4年9,840万ドル(約103億8,000万円)の契約を引き受けることになる。
情報筋の話によれば、ウェンツとエージェントはまだ正式にトレードを要請していないという。しかしながら、チームとの関係が過去数年の間にぎくしゃくしたものになっていたのは明らかであり、ここを修復するにはもっと多くのコミュニケーションが必要だろう。イーグルスが今季にウェンツに代わってジェイレン・ハーツを起用したHCダグ・ペダーソンを解雇したことも、ウェンツの懸念をそれほど和らげなかったという。
スタッフォードとゴフが候補から外れたことで、トレード対象になるベテランQBは急速に減っており、それに伴ってウェンツの価値が上がっているはずだ。シリアニHCは先日、QBについてはウェンツとハーツという2人の“一流”がいると話していた。
ウェンツが2021年のロースターにいるのかについては「答えられない」というのがシリアニHCの答えだった。
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