QBプレスコットが2度の手術を経て問題をクリア、カウボーイズ残留へ
2021年02月08日(月) 09:59ダック・プレスコットはどこにも行かない。
複数の情報元によれば、ダラス・カウボーイズが現地3月9日(火)に設定されている期限までにクオーターバック(QB)プレスコットと長期契約を結ぼうとしているという。すなわち、昨年10月に足首を骨折し、複数回の手術を受けたプレスコットの回復具合に対し、カウボーイズが自信を持っているという兆候だ。
仮に契約が成立しなければ、カウボーイズはプレスコットに2度目のフランチャイズタグをつけるだろう。情報筋によれば、プレスコットがフリーエージェント(FA)になるのをとどめるための価格は3,770万ドル(約39億7,000万円)だという。
カウボーイズは昨年にも3月の期限までに同様の動きを進め、その後は6月15日に設定されていたフランチャイズタグをつけた選手との複数年契約の締結期限に向けてさらに交渉してきた。しかし、両サイドは合意に至らず、27歳のプレスコットは2020年シーズンを3,140万9,000ドル(約33億1,000万円)でプレーしている。
プレスコットは10月11日に白星を挙げたニューヨーク・ジャイアンツ戦で、右足首の複雑骨折と脱臼を抱え、涙をにじませつつカートでフィールドを離れた。その夜に手術を受けた際、医師は感染症を一番に懸念していたが、彼らは無事にそこを切り抜けている。
状況を知る人物によれば、プレスコットはその2か月後に2度目の手術――これまでには報じられていなかったもの――を受けており、三角靭帯を強化しつつ、異物を除去して構造を整えている。この手順は10月の手術とは直接関係なく、そのときに発見された、同じ足首の過去の負傷に関係した問題に対するものであり、感染症のリスクがなくなったタイミングで行ったものだ。
12月初旬の2度目の手術の後、プレスコットは患部の回復を待つためにリハビリを1週間休まなければならなかった。しかし、足首の全体的な安定性が改善したことで、回復プロセスそのものは加速したようだ。今は問題なく歩いており、体重の負荷をかけた運動を行っている。2021年のシーズンが始まるかなり前の段階で、活動準備は整う見込みだ。
カウボーイズがプレスコットに巨額の契約をオファーすることに関しては、身体的な懸念がなくなったことが一つの理由だと見られている。今、長期契約を結べば、7月に長期契約を期待しつつ巨額のタグでキャップを圧迫するのではなく、サインボーナスを複数年に拡散することができ、2021年のサラリーキャップ減少が予期される中でチームにとっては助けになるだろう。
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