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チーフスQBマホームズが現地10日に手術へ

2021年02月10日(水) 05:04


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/David J. Phillip】

第55回スーパーボウルで敗れたカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが痛めているつま先の手術を受けることになった。

情報筋の話として『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはマホームズが現地10日(水)に断裂しているつま先の底側靱帯の修復手術を受けると報道。

マホームズは先月のディビジョナルラウンド、クリーブランド・ブラウンズ戦以降、いわゆる“ターフトウ”の負傷を抱えたまま最前線で戦ってきた。

リハビリには数カ月を要するものの、マホームズは完全回復するとラポポートは付け加えている。また、手術は足の専門医であるロバート・アンダーソンが担当するそうだ。

プレーオフのブラウンズ戦前半につま先を負傷したマホームズは後半に入った直後、地面に頭部をぶつけた影響で脳しんとうの診断を受け、試合から除外されると同時に脳しんとうプロトコルに入ったが、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップには間に合い、バッファロー・ビルズとの対決ではケガや脳しんとうの影響をまったく感じさせぬパフォーマンスでチームをスーパーボウルへと導いた。

ただ、決戦前にはシーズン終了後に手術を受ける可能性が報じられ、7日に行われた第55回スーパーボウルに万全の状態で臨めたわけではなかったにもかかわらず、マホームズはその様子を見せなかった。それでも、間に合せのディフェンシブラインの後方で、マホームズがタンパベイ・バッカニアーズの強力なパスラッシュに対して逃げる姿が時折見られた。

『Next Gen Stats(NGS/ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、マホームズは投球もしくはサックを受けるまでに497ヤードを走っており、NGSが記録を集計し始めた2016年以降ではQBとして1試合で最も多くのスクランブルヤードだという。

バッカニアーズとの頂上決戦ではパス49回を投げて26回成功、270ヤード、インターセプト2回を記録したマホームズは3回のサックを浴びたが、5回のランで33ヤードをマークしてもいる。パス成功につながらないプレーもあったとはいえ、マホームズは走りながら見事なボールさばきを披露し、とりわけ試合終盤には体勢を崩す中でエンドゾーンにパスを放ち、あと一歩でタッチダウンというプレーも見せた。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックはNFLのオフシーズンにも継続しそうであり、今春のワークアウトがどういう形になるかは分からない。リハビリに励むマホームズは活動があるにせよサイドラインに下がっていることになるが、9月に2021年シーズンが開幕するまでにはプレーの準備を整えているはずだ。

【C】