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機会があればQBの獲得は必須だとファルコンズGMフォンテノー

2021年02月17日(水) 13:08

アトランタ・ファルコンズ【NFL】

マット・ライアンは少なくとも2021年シーズンはアトランタ・ファルコンズのクオーターバック(QB)でい続けると思われる。だからと言って、この先にライアンの代わりとなりえる選手の獲得にチームが動かないわけではない。

全体4位の指名権を持つファルコンズは2021年のNFLドラフトで将来のQBを獲得できる位置にいる。もし実現すればその選手はライアンの下で1年間学び、2022年に先発QBの座につくというわけだ。またの名を、パトリック・マホームズ方式とも言う。

ライアンは今年に4,000万ドル(約42億4,000万円)以上という途方もない額をサラリーキャップ上で占めている。デッドマネーがまともな金額に減る来年までチームにとどまるのはほぼ確実だろう。

ファルコンズの新しいジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のジム・トロッターとスティーブ・ワイチとともにポッドキャストの番組である“Huddle & Flow(ハドル・アンド・フロー)”に最近出演している。フォンテノーはQBのポジションをどのように補強するかについては明言しなかったものの、チームの意向に沿えば上位のドラフト権を使ってシグナルコーラーを獲得する可能性がコメントから伺えた。

フォンテノーは「フリーエージェント(FA)だろうとドラフトだろうと、どのポジションにも選手を追加するつもりだ」と述べた。

「われわれは力をつけようとしている。そうすることに抵抗はない。すべてのポジションに選手を追加する。互いが競い合うカルチャーを作りたいと思っている。(ヘッドコーチの)アーサー・スミスが言っていた通りだ。そのカルチャーに合う、賢くてタフで、競争心の高いフットボール選手を加えたい。QBにもワイドレシーバー(WR)にも、どのポジションにも」

「(グリーンベイ・パッカーズの元GM)ロン・ウルフがそれをやった。何があってもQBは確保しなければならない。ドラフトでもFAでも、それ以外の方法でも。QBを確保してチームの力をつけるのはそれだけ重要だということだ。(ボルティモア・レイブンズの元GM)オジー・ニューサムだってそうだ。できるだけ優秀な選手を獲得する。彼らは皆、数々の成功を収めてきた選手たちだ。チームに合った53人をそろえることが肝心だが、どのポジションにも競争は必要となる。だからチームの強みになるような選手を加えることにためらいはない。もちろん2人(ライアンとワイドレシーバーのフリオ・ジョーンズ)とも素晴らしい選手だから、彼らがいるチームのGMとしてこれからが楽しみだ」

ライアンとジョーンズをロースターに抱えたファルコンズは、この1年でチームをひっくり返し、優勝候補に浮上するかもしれない。ディフェンス陣を改善し、スター選手にケガがなければ、ファルコンズにはすぐにでも戦える才能が備わっている。最下位チームから優勝候補にまでのし上がれるかもしれないという望みが、2人のスター選手とともにもう1度挑戦することにファルコンズを駆り立てている。

しかしながら、フォンテノーの仕事は1年以上先を考えることだ。理想通りにことが進めば、フランチャイズQBを獲得できるほど高順位の指名権をファルコンズは2度と手にすることはないかもしれない。新米GMが全体4位指名権をどうするかはお手並み拝見というところだろう。チームを一気に底上げするような潜在的な司令塔を選ぶか、それとも2021年はフィールドに足を踏み入れることのないようなQBを選ぶか。

ファルコンズオーナーのアーサー・ブランク同様にフォンテノーは、ライアンやジョーンズを含め、どの選手にも聖域はないと指摘し、すべてのポジションに競争相手を加えることがファルコンズの迅速な好転に欠かせないと強調した。

40歳のフォンテノーは「特定の選手だけが安泰、というような状況はありえない。それは良くないカルチャーだ。競争力のあるカルチャーを作り出すなら、この選手だけは対象外だとするのはおかしい」と話した。

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