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パンサーズが8シーズンを共にしたDTショートをリリースへ

2021年02月17日(水) 12:04


カロライナ・パンサーズのカワン・ショート【Aaron M. Sprecher via AP】

ディフェンシブタックル(DT)カワン・ショートの8年におよぶカロライナ・パンサーズでのキャリアに終わりが訪れた。

パンサーズがベテランDTをリリースすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地16日(火)に伝えている。

ショートはNFLキャリアのすべてをカロライナで過ごしてきた。パンサーズは2013年にドラフト2巡目でショートを選択している。これは元ジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジェトルマンがパンサーズで行った最初の選手追加の動きの一つであり、このときにジェトルマンはディフェンス面に力を入れていた。1巡目で指名したのはDTスター・ロトゥレレアだった。

ショートは自分を選んだのが賢明な判断だったことを証明し、最初の6シーズンで2度プロボウルに選出されている。2017年には5年の契約延長に至ったものの、それ以降の4シーズンの多くはそれほど振るわなかった。2018年に2度目のプロボウル選出を果たした後は、繰り返す肩の問題によってわずか5試合の出場にとどまっている。

パンサーズは2020年にこのポジションの若返りを図り、DTデリック・ブラウンを1巡目で指名したほか、6巡目でもDTブラビオン・ロイを選択。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が与えた経済的影響によってサラリーキャップが通常より低くなる見通しの今、各チームは圧迫されており、パンサーズはショートを放出して1,100万ドル(約11億7,000万円)のデッドキャップが生じつつも、ショートの1,960万ドル(約20億8,000万ドル)のキャンプナンバーのうち残る860万ドル(約9億1,000万円)をセーブするという決断に出た。

32歳にして過去2シーズンはフルシーズンを戦えていないショートは、FAとして興味深い存在だ。新たなホームを見つけるためには、パンサーズで受け取るはずだったものよりも低い金額で妥協する必要がある。けがのない状態であればインパクトを与える力はあるが、リスクに見合うかどうかは検討するチーム側の判断になる。

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