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プレーオフ進出必達のレイダースにもう言い訳は許されないとTEウォーラー

2021年03月04日(木) 15:51


ラスベガス・レイダースのダレン・ウォーラー【AP Photo/David Becker】

ラスベガス・レイダースは2018年にアウトサイドラインバッカー(OLB)のカリル・マックとのトレードで得たドラフト指名権をすべて使い切っている。それでもヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデン率いるチームはプレーオフに進出できていない。

2度目となるグルーデン時代が始まってから3シーズン。その間に拠点を移したレイダースは通算19勝29敗を記録している。2018年に4勝12敗だった戦績は2019年に7勝9敗、2020年には8勝8敗となり、右肩上がりだ。2020年シーズンにはポストシーズンの出場権を獲得し、注目チームとして話題になることが期待された時期もあった。

しかしながらそれが実現することはなく、選手たちもいよいよ高まる周囲の緊張を肌で感じている。スタータイトエンド(TE)のダレン・ウォーラーもそのことを十分に認識しており、チームに向けられた当然の期待から逃げようとはしていない。

ウォーラーは『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』に出演した際に「その通りだ。俺たちはプレーオフに行かなければならない」と話している。「言い訳はおしまいだ。これ以上の正当化もいらない。俺のいるオフェンス陣について言うと、レッドゾーンでもっと良くなれると思っている。俺たちには強みもたくさんあるけど、レッドゾーンからもっとタッチダウンを決めて得点できるはずだ」

「ディフェンスについては、細かいことやちょっとした癖、週ごとにどうやって準備するかが試合の結果につながると思う。もっとシンプルな戦略で個人の能力を活かすこと、あとはもっと自分たちに厳しくなることが必要だ。ディフェンス陣も起こらないだろうと思っているようなあと数プレーのところまできているんだ。あと一歩だ。だから俺はチームメイトを信じているし、今年は俺たちにとって特別は年になると思っている」

レイダースには毎年1勝ずつ増えるペースを超えるような、何か特別なものが必要だ。昨季にレイダースはポストシーズンで十分に戦えるチームだと思われたが、週が進むにつれて勢いを失い、シーズン終盤にはマイアミ・ドルフィンズに1点差で敗れている。その後は11勝5敗でワイルドカードの座を獲得したチームが3つもいた激戦区のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で、自分たちのポストシーズン進出の可能性がなくなっていくのを見ているしかなかった。

ウォーラーが言うように、時間がかかっているチームの再建のせいにするなど、言い訳をする時期は終わった。マイク・メイヨックは現時点でジェネラルマネジャー(GM)として2度のドラフトを指揮しており、これまでにもディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーの指名などでその手腕を見せてきた。2020年の大部分で競争力を維持できていたレイダースは、同じクオーターバック(QB)を擁することもあり、2021年には最低でも去年と同等レベルの戦いが期待される。

ウォーラーは「QBデレック・カーには絶大の信頼を置いている」とコメント。「このチームに来て以来、今もそれは変わらない。彼は、俺たちが目指したところならどこへでも連れて行ってくれるような選手だ」

主力選手のウォーラーとカーがレイダースにとどまる中、あとは他の選手が足並みをそろえてチームとして邁進(まいしん)するのみだ。

【R】