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QBメイフィールドとの契約にウェンツたちを教訓にすることはないとブラウンズGM

2021年03月05日(金) 00:21


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Jeff Roberson】

クオーターバック(QB)の回転木馬が速度を上げて回る中、これまで次々とQBを消費してきたクリーブランド・ブラウンズは、ようやく長期にわたって頼りにできるQBを見つけられたと一安心している。

ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは、ベイカー・メイフィールドへの信頼を口にしており、メイフィールドはゲームを次のレベルに持っていけることを証明し、絶えず入れ替えを続けてきたフランチャイズを安定させてくれたと述べた。

「私の中で、QBのポジションというのはプロスポーツの中で最も重要な位置づけだ」とベリーは現地3日(水)、『The Cleveland Plain Dealer(クリーブランド・プレイン・デイーラー)』に語った。「そして、勝てるレベルのQBプレーがベースラインになるまでは、NFLで勝って進歩することは本当に難しい。そのポジションが生産的でなく、固まっていない場合には、しばしばニュートラルで動いているかのように感じるものだ」

「その感覚をわれわれは知っているし、組織としても理解している」

特に2019年には困難もあったが、久方ぶりのプレーオフ進出を果たしたブラウンズは、メイフィールドこそが彼らの長期的な答えだと確信している。

これから一緒に4年目のシーズンを迎えるメイフィールドとブラウンズは、多くのクラブにとって分岐点となった地点に差し掛かろうとしている。多くが大型の延長契約を結び、それ以外は5年目のオプションを使ってからフランチャイズタグを手に入れようとする。けがのみを保証する5年目のオプションをブラウンズが行使するための期限は5月3日(月)となっている。

フィラデルフィア・イーグルスとロサンゼルス・ラムズはそれぞれカーソン・ウェンツ、ジャレッド・ゴフと大金が絡む契約を結んで後悔することになった。2人はこのオフシーズンにトレードされたが、そのために最大級のデッドマネーサラリーキャップヒットが発生している。

しかしベリーは、ウェンツの状況やその後の3,380万ドル(約36億3,000万円)のデッドマネーを判断材料にして、メイフィールドの対処を決めることはないと述べた。

「他の31チームに起きたどんな状況も、われわれがここでQBについて決める際に影響を及ぼすことはない」とベリーは言う。「私はそれを内部で評価し、チームとこの組織にとってベストだと考える決断を下すつもりだ。それが教訓だとか、われわれの青写真だなどというのは単なるこじつけだ。われわれは手元にある情報で、自分たちにとってベストな判断をする」

ブラウンズがベイカーに大型延長契約を与えるかどうかにかかわらず、ベリーは2021年の彼がもう一度飛躍してくれることを期待している。

「他の全選手と同様に、この攻撃と守備のシステムで2年目に入る彼にはさらに前進し、成長を見せてほしいと思っている」とベリーは言う。「年数についてはたぶん私より皆さんの方が詳しいだろうが、ベイカーは本当に久しぶりにこのチームをプレーオフとプレーオフでの勝利に導いてくれたQBだ」

「彼はその若いキャリアで大きな逆境を経験した。コーチ陣、フロントオフィス、攻撃システムと率直に言ってあまりにも多くの変化があったが、彼はその全てを乗り越えてきた。そうやって毎週のように成長した昨年の彼を見てきたので、今年もその進歩を続けて素晴らしい2021年シーズンを過ごしてくれるだろうと期待している」

【M】