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スティーラーズとQBロスリスバーガーが2021年の新契約に合意

2021年03月05日(金) 05:04


ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Phelan M. Ebenhack】

ピッツバーグ・スティーラーズが現地4日(木)、ベテランクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーと来るシーズンに向けて新契約を締結した。

ジェネラルマネジャー(GM)であるケビン・コルバートは声明の中で「ベン・ロスリスバーガーと新契約に合意し、2021年にスティーラーズに戻ってきてもらえることになり、興奮している。ベンが今もハイレベルでプレーでき、このチームのために特別なことを実行してくれるものと理解している。われわれの目標は変わらず、もう一度、チャンピオンシップを戦い抜くためにロースターをまとめ上げること。その目標を達成する上で、われわれを支えてくれるリーダーの1人としてベンがいてくれることをうれしく思う」と述べている。

いつも通り、スティーラーズは契約の詳細を明かしておらず、今回の動きが何を意味するのか、行間を読んで推測するしかない。まず、スティーラーズは2021年シーズンの立場を見いだしたという点だ。ロスリスバーガーとチームがそれぞれのギャップを埋め、2021年に4,125万ドル(約44億5,000万円)という法外なキャップヒットになるはずだった既存の契約を工夫し、再構築すべく取り組む構えであると発表して以来、契約締結に至ることは分かっていた。それが正式なものとなり、ロスリスバーガーのストーリーをさらに一歩前進させた。

声明で「1人のピッツバーグ・スティーラーとしていられること、この組織のために全力を尽くせることは最高の名誉だと思っている」と話したロスリスバーガーは「キャリアのこのステージに立てることに感謝している。自分たちの成功にとても重要な他の選手たちに対応できるよう、自分の契約を調整するという一番いい形でチームを支援できたことはこれ以上ない喜びだ。俺はこのゲームが大好きだし、戦うことが大好きだ。このチームを信頼し、求められたときには自分の力を発揮できると信じている。すべては最高の準備に始まる。自分はその準備ができている」と付け加えた。

それでも契約の詳細は重要だ。スティーラーズはキャップスペースに関して言えば若干の穴が開いていたため、容易なスケープゴートを見いだすためには7番を着る賢明な年長者に頼ることが必要だった。

スティーラーズが引き下げられた2021年のキャップに見合うようロスリスバーガーの契約を再構築する試みにはいくつか異なる方法があったが、その大半はビッグベンことロスリスバーガーと交わす実際の契約の長さを超えて金銭面の問題を先送りすることが含まれていた。期間は関係なく、いずれにせよロスリスバーガーの現行契約が切れるのは2021年以降になったため、2021年の具体的な言及から得られる情報はほとんどない。

スティーラーズにとって、次のシーズン以降の今後が不透明であることは分かっている。それでも、スティーラーズが言及したように競争力の維持が彼らの目的であるため、金銭面の条件――おそらくは大幅な減額――が重要だ。その目的を達成するにはある程度のキャップスペースが必要なのだ。

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