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FA前にQBダーノルド獲得に動いていたワシントンと49ers

2021年04月08日(木) 12:18


ニューヨーク・ジェッツのサム・ダーノルド【AP Photo/Noah K. Murray】

現実の世界で起こったこととしては、今週にニューヨーク・ジェッツがクオーターバック(QB)サム・ダーノルドをカロライナ・パンサーズへトレードに出した。しかし、4年目のQBを獲得しようとしていたのはパンサーズだけではない。

多元宇宙のどこかでは、ダーノルドは別のチームへと向かっているはずだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地7日(水)、状況を知る人物の話を元に、フリーエーエージェンシー(FA)が始まる前にワシントン・フットボール・チームとサンフランシスコ・49ersがダーノルドを詳しく調査していたと伝えた。

ラポポートはさらに、ワシントンはトレードの可能性について話し合いを持ち、49ersは実現には何が必要か問い合わせていたと報道。しかし、その時点でジェッツにはトレードの準備ができていなかったという(ザック・ウィルソンらドラフト候補生のQBたちの精査が終わっていなかったため)。

それらはFA前の動きであり、ワシントンとサンフランシスコはダーノルドのトレード前に別の方向に動いてしまったため、“もしも”の話もやや盛り上がりに欠けるところはある。

ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラ率いるワシントンはライアン・フィッツパトリックと契約。38歳のフィッツパトリックは過去数シーズンのダーノルドよりも優れたパサーだったが、明らかに長期的なソリューションではない。1,000万ドルの1年契約はパンサーズがダーノルドを2年確保する契約より低額だ。それでも、元全体3位指名選手のダーノルドがカロライナに提供できるものは、年齢を重ねたジャーニーマンよりも多いだろう。

一方の49ersはルーキーのシグナルコーラーを獲得する権利を得るべく、1巡目指名権3つと3巡命名権1つをマイアミ・ドルフィンズに送って全体3位指名権を手にした。そこで指名する選手がダーノルドを大幅に上回るかどうかはまだ分からない。

結局のところ、ダーノルドはHCマット・ルールや攻撃コーディネーター(OC)ジョー・ブレイディの元、これまでプロとしてプレーした中で最も優れた武器たちと共にキャリアを好転させるチャンスを得た。若きQBがフランチャイズシグナルコーラーたり得ることを示すためには、良い位置だと言えるだろう。

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