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ブラウンズ、ジャイアンツ、レイダースに加え、ベアーズ選手の大部分も直接対面の自主参加ワークアウトを欠席

2021年04月16日(金) 10:43


NFLのフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

先陣を切ったチームらに続き、クリーブランド・ブラウンズ、ニューヨーク・ジャイアンツ、ラスベガス・レイダース、シカゴ・ベアーズの選手たちが自主参加のオフシーズンワークアウトをスキップする計画を発表した。

NFLPA(NFL選手会)によって公開された通知にて、ブラウンズの選手らは「このオフシーズンに直接対面で行われる自主参加のワークアウトに参加しないという(団体労働協約/CBA上の)権利を行使する」旨を明らかにしている。ベアーズの選手らは「われわれのロッカールームの大部分」が直接対面での自主参加のワークアウトに出席しないと表明。ジャイアンツもそれに続き、「リーグ全体の選手たちと連帯」し、チームとして直接対面でのワークアウトに参加しないと述べた。

NFLPA会長のJC・トレッターが先発センター(C)を務めるブラウンズは、ベアーズの表明からそれほど時間の経っていない段階で、木曜日の午後に意思を明らかにしている。

「自主的なワークアウトをいかに実施するかの計画を記したNFLの文書は、われわれが選手として適切だと考えるものに達していなかった。クリーブランド・ブラウンズの選手は昨年と同様のバーチャルオフシーズンがリーグの全員にとって最良の決断であるとの考えに賛同している」とブラウンズプレーヤーらの声明にはあった。

「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)はわれわれの選手たちや家族、コミュニティーに影響を与え続けており、これを引き続き真剣に受け止めなければならない。現在もパンデミックの脅威が続いていることに加え、昨年は春に身体を摩耗させることがなく、十分な回復期間があったことから、メンタルとフィジカルの両面でより健康だったと感じている。リーグ全体の負傷データもわれわれの見方を支持している。昨年、NFL選手らが負傷によって失った時間は23%減少している」

「これらの理由から、われわれはCBAの権利を行使してこのオフシーズンに直接対面による自主参加のワークアウトに参加しないことで、他のクラブの選手たちと連帯する。どこでオフシーズンを過ごすことになろうが、われわれは1年中トレーニングしているプロフェッショナルだ。昨年証明した通り、来るシーズンにも戦う準備は整っているだろう」

ベアーズの声明もブラウンズと同様の懸念を示しているものの、ワークアウトに出席しないのはチーム全体ではなく“ロッカールームの大部分”だとされている。

「COVID-19は引き続きわれわれのチームと家族の双方にとってリスクとなっている」とベアーズの声明には記されていた。

「また、昨年にNFL全体で負傷が減少したように、完全にバーチャルで実施されたオフシーズンには健康と安全上の恩恵があった。選手らはいまだプロトコルと防護手段についてはっきりと把握しておらず、昨日にNFLと最新のコミュニケーションがあってもなお、ルールは一貫していない。これらの理由により、できる限り安全な状態を保つため、われわれのロッカールームの大多数が直接対面での自主参加のワークアウトに参加しない権利を行使することを選んでいる」

ジャイアンツの選手たちによる声明は「フットボールのゲームを愛し、腕をパーフェクトに研ぐために1年中働くプロたちへの強く、統一されたブラザーフッド」に触れつつも「自分たちの健康と安全を守るために最良の決断をする必要があることから、われわれのチームの選手は直接対面での自主参加のワークアウトに参加しないCBAの権利を行使する」としている。

レイダースの選手らは「選手会が共有した、けがの減少をはじめとする昨年のバーチャルオフシーズンによる健康上の恩恵についてのデータや表層を踏まえ、われわれのチームの選手は自主参加の直接対面で行うプログラムに参加しない」と表明。

ベアーズ、ジャイアンツ、レイダースによる意思表明は、NFLがオフシーズンワークアウトプログラムの詳細について水曜日に各チームに通達してから最初に出されたものだ。今回通達された内容によれば、5月17日(月)から21日(月)の期間で実施されるフェーズ2と、5月24日(月)から6月18日(金)までの期間でフェーズ3として行われる参加必須のミニキャンプに直接対面のワークアウトが含まれている。

現時点で9チームが直接対面で行われる自主参加のワークアウトに参加しない計画をNFLPAを通じて明らかにしている。

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