ワクチン非接種の選手のカットについて言及したビルズGMにNFLが忠言
2021年05月08日(土) 04:54NFLは選手たちにワクチンの接種を奨励しているが、それを全体の義務にする予定はないと繰り返し述べている。
そこへ今週飛び込んだバッファロー・ビルズのジェネラルマネジャー(GM)、ブランドン・ビーンのコメントがリーグの注意を引いた。ビーンは、もしそうすることで直接集まってのチームミーティングを規制するNFLの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)プロトコルが解除、あるいは緩和されるのであれば、ワクチンの接種を受けていない選手のカットを検討する可能性はあるかと質問された。
「ああ、するだろうね」と彼は答えたと『Associated Press(AP通信)』が報じた。
これを受けて、NFLがビーンと話をしたようだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地7日(金)、伝えている。リーグはビーンに対し、ワクチンの接種状況のみを理由に選手をリリースすることは認められないと通知したという。NFLネットワークのマイク・ガラフォロは、選手がワクチンを接種したか否かをロースター入りを選ぶ際の決定プロセスに含めることはできないと7日の『NFL Now(NFLナウ)』で報告している。
ビーンへの質問は、彼が『One Bills Live(ワン・ビルズ・ライブ)』に出演した際になされたもので、スタッフや選手たち全員がワクチンの接種を完全に受けた場合に規制が緩和されるとしたら、53人のビルズのロースターの中で下位の選手をカットする可能性はあるかという仮説に基づく質問に答えた形だった。
「フィールドハウスで見たと思うが、そこで3回か4回のミーティングが行われていて、時には誰かの頭越しに会話をすることもある。だが、ミーティングをやり、距離を保つにはそれしか方法がなかったんだ」と彼は昨シーズンのNFLプロトコルの制限に言及し、付け加えた。「選手をカットして、恩恵を受けられるのであれば有利になるだろう」
選手たちにワクチン接種を義務づけないことに加えて、NFLはまだ公式にシーズン中の2021年COVID-19プロトコルを発表していない。
しかし、今週リーグはチーム側にワクチンの接種を推奨することに関しては通知しており、“全選手に対し、ワクチンを接種することで練習や試合を欠席する可能性を減らし、クラブに有利な影響があるかもしれないということを強調すべき”としている。
5月17日(月)までに、NFLの全クラブはレギュラーシーズンのCOVID-19プロトコルに戻らなければならない。つまり、選手やコーチ、そしてその他の第1層、第2層、第3層に分類されるチームメンバーらは“クラブ施設外で集うことを禁じられる”ことになる。
今週始まるルーキーミニキャンプでワクチン接種済みの選手には、改訂版COVID-19プロトコルが用意されている。
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