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「先発はこの手でつかむもの」とジェッツ新人QBウィルソン

2021年05月10日(月) 10:14

ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/Bill Kostroun】

新人クオーターバック(QB)ザック・ウィルソンのNFLキャリアが本格的に始まるまではまだ数カ月ある。しかし、ニューヨーク・ジェッツのQBとしての最初のワークアウトはすでに始まっている。

2021年ドラフトの全体2位で指名されたウィルソンは、他のドラフト同期やドラフト外フリーエージェント(FA)たちとともに、先週の6日(金)にルーキーミニキャンプを開始した。大学とプロの違いに気づくまで長くはかからなかったとウィルソンは語っている。

「たくさん考えている。フットボールで普通にやりたいくらいよりももっと多くを考えているけれど、初日だからこその考えって感じだ」とウィルソンは土曜日に報道陣に話した。

「結局はスキームの部分だと思う。どれくらい詳しく、複雑かみたいな部分。そこがすごく特別なところだと思う」

「すごくたくさんの小さなことが形勢を変えたり、試合を変えたりする。それがこのリーグの全員の違いを際立たせる。最高のQBと最悪のQBっていうのは、それが誰であれ、すごく細かい部分で異なっている。本当に小さな部分がものすごく大きな違いを生み出すってことが、そこに表れているんだ」

こういったウィルソンのアプローチは、必要ではないにしろ、そこから築いていく上での賢い基盤に見える。3日間のキャンプに続き、ウィルソンはすでにルーキーやリターニングレシーバーたちとのスローイングセッションを計画している。

ジェッツがドラフト前にサム・ダーノルドをカロライナ・パンサーズへトレードに出し、実績のあるベテランをFAで獲得しなかったことから、ウィルソンがジェッツの先発と目されていることは間違いない(他に現在のデプスチャートにいるのはジェームズ・モーガンとマイク・ホワイト)。21歳のウィルソンは自分の役割の重要性を理解している。しかし、今の段階では新しい環境に慣れることにより集中している。

結局のところ、先発の役割を勝ち取る前に、多くのことを証明しなければならないのだ。

「今はオフェンスを学び、毎日良くなり、周りにいる人と一緒に自分にできることをやることに集中している。その他のことはなるようになるだろう。このポジションはコーチたちが最高の選手にプレーさせたいと思うポジションだから、自分の手でつかまなきゃならない。そこへ出て行って、自分に期待されることを確実にやらなきゃいけない。なるようになるさ」

ヘッドコーチ1年目のロバート・サラーは新人QBの最初のセッションで見たものを気に入っているという。

「彼は本当にいい仕事をした」とサラーHCはコメント。

「ボールは彼の手によってキビキビと動いていた。彼はリズムに乗っていたし、タイミングも良かった。選手たちは正しいルートを走り、ボールが落ちることはほとんどなかったので、彼にとってはとても良い初日だった。それを積み重ね、毎日進歩していかなければならない」

ウィルソンはキャンプでナンバー2をつけたジャージーを使用した。大学時代にナンバー1をつけていたことを考えれば、ちょっとした驚きだった。本人によれば、このナンバーはまだ決定ではないものの、おそらく維持することになるという。

「かき回して、何か新しいことをしている。一桁なら何でも好きだし、俺が全体2位だったことを考えればちょっとクールでしょ。変えるにはクールな理由だと思う」とウィルソンは説明した。

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