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コルツがプロボウル選出のLTエリック・フィッシャーと1年契約へ

2021年05月11日(火) 08:49

カンザスシティ・チーフスのエリック・フィッシャー【Aaron M. Sprecher via AP】

2021年NFLドラフトを終えてインディアナポリス・コルツに残っていた大きな疑問は、レフトタックル(LT)の穴だった。ジェネラルマネジャー(GM)のクリス・バラードがこの穴を埋めるべく現地10日(月)に動いている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが状況を知る人物の話を元に報じたところによれば、コルツがLTエリック・フィッシャーと1年940万ドル(約10億2,000万円)の契約を結ぶという。

2013年の全体1位指名選手だったフィッシャーはこのオフシーズンにカットされるまで、カンザスシティ・チーフスでしかプレーしたことがなかった。フィッシャーは昨年のプレーオフ中にアキレス腱を断裂している。

ラポポートはさらに、コルツはフィッシャーのリハビリに満足しているものの、復帰に向けてさらに急き立てることはないと報道。したがって、10月初旬までプレーの準備が整わない可能性があるという。負傷したのは1月後半だったが、今回の契約からすればコルツ首脳陣はシーズンの早い段階でフィッシャーが復帰可能な状態になると見ているようだ。

ペリセロによれば、フィッシャーは先週にコルツを訪問した際にフィジカルチェックを行っており、そのステータスは未定となっている。

チーフスに在籍していた8年間で、フィッシャーは突出してはいないながらも信頼できるブラインドサイドのプロテクターだった。キャリアを通じて、ランブロックよりもパスプロテクトに優れている。

まだ30歳で、プロボウル選出を含めておそらくキャリアベストとも言えるシーズンを終えたフィッシャーは、クオーターバック(QB)カーソン・ウェンツのブラインドサイドを固める存在となるだろう。

アンソニー・キャストンゾの引退によって、コルツにはLTのジレンマが発生。議論はスターガード(G)クエントン・ネルソンのLT移行からフリーエージェント(FA)獲得、ドラフトでの指名にまで及んでいた。バラードはそのすべてを選ばず、フィッシャーとの契約を選択している。

アキレス腱を断裂し、2019年には負傷で8試合を欠場していた選手の獲得にはいくらかのリスクが伴う。しかし、今の段階でバラードGMにとって最良の選択がフィッシャーだった。第1週にフィッシャーの準備が整っていない場合、サム・テビかジュリアン・ダベンポートが復帰までを支えることになりそうだ。

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