イーグルスでプレー時間を争う覚悟ができているRBジョンソン
2021年05月13日(木) 11:45フィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)ルームが突如、満員状態となった。
イーグルスがウェイバーワイヤから拾い上げた23歳の元デトロイト・ライオンズRBケリオン・ジョンソンは、多様な顔ぶれのバックフィールド陣に加わる。イーグルスはこのポジションにマイルズ・サンダース、ボストン・スコット、ジョーダン・ハワード、ジェイソン・ハントリーと、今季のドラフトで指名したケニス・ケインウェル、ドラフト外フリーエージェント(FA)から入団したイライジャ・ホリーフィールド、エイドリアン・キリンスJr.を擁する。
ヘッドコーチ(HC)のニック・シリアニはこの厚い選手層の中でサンダースを最も起用すると想定される。新しい環境に移ったジョンソンは、その中で自らの役割を切り開いていくチャンスを歓迎している。
ジョンソンは「俺は競争できることを期待している。一つのポジションに才能ある選手があふれていて問題になることはないと思う」と『Philly Inquirer(フィリー・インクワイアラー)』に話した。「どの選手ももっと良くなれるはずだ。このチームには実績のある選手が3人、ハングリー精神旺盛な若手選手が3人いる。すべては俺たち全員を向上させるだろう」
2018年にライオンズが2巡目で指名したジョンソンは、流れを変えるようなビッグプレーができる爆発力を持ち、ルーキーとしてキャリー1回あたり平均5.4ヤードを記録するなど、すぐさまプレーメーキングの才能をのぞかせた。しかしながら、その後のひざの負傷によって最初の2シーズンは思うようにプレーできず、2018年と2019年はわずか18試合の出場にとどまった。昨季にライオンズはジョンソンの代わりとしてRBディアンドレ・スイフトをドラフトしている。ジョンソンは健康を維持できたものの、キャリーは52回しかなく、最終的にはドラフト直後にウェイバーにかけられた。
ジョンソンは新しいチームと合流するにあたり、コンディションは万全で、「ここしばらくなかったくらいに調子はいい」と記者たちに話している。
シリアニHCはバックフィールドに選手を多く抱えるオフェンスでの経験が豊富だ。ロサンゼルス・ラムズとの最後の年にはRBのメルビン・ゴードンとオースチン・エイケラーを同じくらい起用した。昨年のインディアナポリス・コルツは、シーズン第1週でマーロン・マックがケガにより離脱した後もバックフィールドの選手には事欠かなかった。ジョナサン・テイラーが頭角を現して先発となり、ナイヒーム・ハインズとジョーダン・ウィルキンスもチームに大きく貢献している。
毎年バックフィールドの選手たちが摩耗されていく中、選手が多いのに越したことはない。
ジョンソンはボールを運ぶにせよ、パスをキャッチするにせよ、持ち味の一つであるブロッキングにしても、役割を獲得できるかどうかは自分次第だということを分かっている。
「このリーグでは、いろいろなことができるということが常に自分のポジションの獲得につながる。俺はフィール上で自分のマルチなスキルを証明しなければならない。自分ができるところを見せる必要がある。それが何よりもベンチ入りへの一番の近道だ」とジョンソンは話した。
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