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古巣カーディナルスとの試合に燃えるバイキングスCBピーターソン

2021年05月31日(月) 13:35


パトリック・ピーターソン【AP Photo/Kyusung Gong】

コーナーバック(CB)のパトリック・ピーターソンがミネソタ・バイキングスの一員としてデビューするのはシーズン第1週、相手のスタジアムで行われるシンシナティ・ベンガルス戦だ。

だがアリゾナ・カーディナルス在籍中にプロボウルに8度出場しているピーターソンは、古巣との対戦をより楽しみにしている。

『Arizona Republic(アリゾナ・リパブリック)』によれば、ピーターソンはポッドキャスト番組『All Things Covered(オール・シングス・カバード)』の最近のエピソードで「ディビジョン内の試合はいつもドッグファイトになる。分かるだろう。でも俺がカレンダーに丸をつけたのは第2週だ。間違いなくこの試合だ」と話したという。

シーズン第2週にピーターソンとバイキングスは敵地でカーディナルスと激突する。オールプロにも3度選ばれているピーターソンは、クオーターバック(QB)カイラー・マレーをはじめ、10年間一緒にプレーしてきたカーディナルスのオフェンスを刺激したいと考えている。

2021年のNFLスケジュールは至るところで興味をそそる「リベンジゲーム」が組まれており、ベテランCBのピーターソンが砂漠地帯に戻ることはあまり注目されていない。しかし、それら多くの再会とは異なり、ピーターソンはその試合への興奮と期待を軽く扱うつもりはないようだ。

「その試合に向けてはかなりテンションが高くなりそうだけど、試合が始まったらクールに、冷静に、落ち着いて戦う。そういう時に俺はベストな状態になれるからだ。繰り返しになるけど、とにかく第2週の対戦が楽しみで仕方ない」とピーターソンは話している。

ピーターソンにとって今シーズンは極めて重要な1年となる。かつては最高のCBの一人、トップCBと言っても過言ではなかったピーターソンは、この2シーズンで劇的に成績を落としている。キャリアのスタートとともに8年連続でプロボウルに出場してきたピーターソンだが、出場停止により2019年の参加ゲームは10試合にまで減り、2020年は『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』の採点で55.2点という悲惨な結果に終わった。

バイキングスと1シーズン限りの契約を結んだピーターソンは同じような状況にある他の選手以上に自分の実力を証明しなければならない。2021年以降も先発の座、あるいはロースターの席を確保するために必要な能力を持っていることを証明することが不可欠だ。その判断が今シーズンの早い段階で下されることが予想されるため、カーディナルスとの再会はピーターソンにとってより魅力的なものなのだろう。ワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスを少しでも遅らせる役割を担うことになればなおさらだ。

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