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QBカーとのプレーは“夢”だが「今の俺はパッカーズの一人」とWRアダムス

2021年07月01日(木) 11:38


グリーンベイ・パッカーズのデイバント・アダムスとミネソタ・バイキングスのマーク・フィールズ【AP Photo/Mike Roemer】

ラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーは親友であるワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスともう一度一緒にプレーすることを望んでいる。だが、誰もが知っている通り、この世界はパーフェクトではない。

そして、この世界ではアダムスとグリーンベイ・パッカーズの間にもう1年の契約上の義務がある。たとえフレズノ州立大学時代のチームメイトであるカーが『ABC30』で2022年にアダムスがフリーエージェント(FA)になる状況について問われた際、そのときにはアダムス獲得に向けて“全面攻撃”をかけると語っていたとしても、アダムスの方は自らの未来についてあまりオープンに話すわけにはいかないのだ。

アダムスはカーとは別のインタビューで「俺は自分であり続けるし、こういうことはあるがままに任せてどうなるか見てみる」と『ABC30』に語った。

「もちろん、俺はデレックがめちゃくちゃ好きだ。俺たちには最高の友情があるし、本当にしょっちゅう連絡をとっている。あいつは俺の親友の一人だ。一緒にプレーできたら、もちろん夢みたいさ。でも、今の俺はパッカーズの一人だ。決断を下すときまでやっていかなきゃならないし、どうなるかはそのとき分かる」

アダムスは大学時代からのカーとの仲を振り返り、最初に自分をタエと呼びだした一人がカーだったと明かしている。また、カーが大学時代にさまざまなプレーやルートをいかに把握していたかに触れ、カーが実際に行動する前から何をするつもりなのか自分には分かっていたと述べた。

そういったタイプの理解ができていることは、レイダースのパスゲームに大きな益をもたらすだろう。特に、レイダースがここ数年に真のナンバー1レシーバーを擁してこなかったことを踏まえればなおさらだ。欲望の街に天が与えたようなコンビが誕生することだろう。

いずれにせよ、今のところそういった話はすべてオフシーズンのネタに過ぎない。情報社会に生きる世代の選手たちだからこそ、こういった質問に答えるときに自分が何をしているのかは把握済みであり、アダムスもカーもそれぞれの役割を完璧に演じた。カーはNFLのエリートレシーバーになった親友と一緒にプレーすることを望んでいる。アダムスも親友とのプレーを望んでいるが、あと1年はパッカーズとの契約下にあり、真の駆け引きが始まるのはその後だ。

パッカーズの主要なワイドアウトがグリーン&ゴールドからシルバー&ブラックへ移行した例は過去に存在する。ジョーディ・ネルソンやジェームス・ジョーンズがパッカーズからレイダースに移った。そして、そのいずれも当時はオークランドにあったチームに1シーズンしかとどまらなかった。

2人がトレードされた当時とは、アダムスは異なる状況にある。アダムスが獲得できれば、レイダースにとっては大金星だろう。今のところは、夢物語に過ぎないが。

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