2021年シーズンを前に「今しかない」とカーディナルスWRカーク
2021年07月01日(木) 14:43アリゾナ・カーディナルスのこのオフシーズンの動きを見る限り、チームは2021年に向けてすべての資金を投じているように思われる。
カーディナルスはディフェンシブエンド(DE)J.J.ワット、コーナーバック(CB)マルコム・バトラー、ランニングバック(RB)ジェームズ・コナーらベテラン勢に大枚をはたき、オフェンシブラインをアップグレードするのにセンター(C)ロドニー・ハドソンをトレードで手に入れ、はじめから先発すると思われるラインバッカー(LB)ゼイベン・コリンズを1巡目指名で獲得した。
ヘッドコーチ(HC)クリフ・キングスベリーとクオーターバック(QB)のカイラー・マレーにとって3年目となる今シーズン、カーディナルスはディビジョン制覇とプレーオフ進出を期待されている。そうでなければ、キングスベリーHCの砂漠での生活は非常に厳しいものになるだろう。
ワイドレシーバー(WR)クリスチャン・カークは『NFL Network(NFLネット)』の『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』のインタビューで、緊急性が高いのは明らかだと次のように指摘した。
「俺たちには今しかないと思っている。それがロッカールームでの姿勢だ。やっとプレーオフやチャンピオンシップに向けて必要なすべてのピースがそろったような気がする。ロッカールームにいる選手はそれ以上のことしか望んでいない。俺たちは目の前にあるチャンスを認識しているからこそ、もっと良くならないといけない。キングスベリーHCが就任してから俺たちは毎年成長している。今年は浮き沈みを経験してきた若い主力メンバーがそろう。機会があることは分かっているから、その機会をものにしないとダメだ。このチームにはそれに必要なメンバーとリーダーシップがある」
キングスベリーHCが指揮した2シーズンでカーディナルスは2019年に5勝10敗1分、昨シーズンは8勝8敗という成績を残しているが、最後の7試合で2勝5敗と低迷した。
カークはカーディナルスでの契約最終年を迎え、2021年に向けていかに切迫した状況かを強調している。ディープフィールドで脅威となり得るダイナミックなプレーヤーであるカークは、カーディナルスのオフェンスであまり活用されていないと言える。昨シーズンは48回のキャッチで621ヤード、6回のタッチダウンに留まる。
ルーキー契約の最終年を迎えた24歳のカークは今シーズンにかける真摯な姿勢をアピールした。
「俺の中ではやる気がないなんていうことは一切ないと思っている。フィールドに立ったら自分の最高のフットボールをするしかない。俺のことを疑っている人もいれば、期待してくれている人がいるのは分かっているけど、俺は自分のプレーで勝負したんだ。ここまで必要な努力はしてきたし、繰り返しになるけど、最高のシーズンを迎える準備はできている」
この夏はWRのA.J.グリーンの加入が一番の話題となったが、カーディナルスがオフシーズンにロースターを刷新したチームから、実際の優勝候補へと飛躍するためにはカークの活躍が欠かせない。カークが今シーズンに活躍できれば、2022年の給料日に向けて順調にことが運ぶかもしれない。
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