2021年シーズンはチームとファンにとって“ものすごく特別”とカウボーイズQBプレスコット
2021年07月01日(木) 14:45クオーターバック(QB)ダック・プレスコットが昨シーズンの第5週に重傷を負う前でさえ、ダラス・カウボーイズはすでに不吉なスタートを切っていた。ジェリー・ジョーンズが所有するチームは1勝3敗であり、唯一の勝利はアトランタ・ファルコンズを相手に奇跡の逆転で手にしたものだった。
そして、プレスコットの負傷がカウボーイズからすべての希望を取り去った。マイク・マッカーシーHC(ヘッドコーチ)が初めて指揮を執った2020年に、カウボーイズは6勝10敗に終わっている。特に守備陣の不振は激しく、QBや攻撃陣が記録更新ペースの数字を出しているにもかかわらず、チームはシーズン序盤からつまずいていた。
プレスコットとそのほかの負傷したチームメイトたちの多くが回復し、マッカーシーHCのシステムでオフシーズンプログラムがフルに実施されて、新守備コーディネーター(DC)ダン・クインを迎えたカウボーイズに、希望が芽生えつつある。
7月に実施されるトレーニングキャンプを前に、プレスコットは昨年のシーズン開幕時よりも良いプレーを期待していると『NBC 5 DFW』に語った。
「良くなった。去年から今年でかなり良くなっているけれど、あの最初の5試合より深まっている」とプレスコットは話している。
「あの5試合を振り返れば、ただ俺たちはチームとして良くなっていると言うしかない。ディフェンスもオフェンスもスペシャルチームも、前よりお互いを補うフットボールをやっていて、チームの健康状態もいい。俺たち全員がこのオフシーズンにアプローチした。正しいやり方でシーズンにアプローチしている。とにかくワクワクしているよ。けががなくて、その部分で運が向いてくればいいね。ゲームのあらゆるステージや局面に、一緒にやってきたハードワークのすべてをつぎ込んでいける。今季には興奮しているんだ。俺たちにとってもカウボーイズファンにとっても、ものすごく特別になるはずさ」
けがはどのシーズンにおいても、最も難しい未知の要素だ。優勝候補の少なくとも一角が毎年、予測できない問題によってノックアウトされてしまう。
攻撃面でカウボーイズはプレーメーカーのワイドレシーバー(WR)トリオ(アマリ・クーパー、シーディー・ラム、マイケル・ガラップ)や、危険なランニングバック(RB)デュオ(エゼキエル・エリオット、トニー・ポラード)、けがから復帰した複数のプロボウラーを含むオフェンシブライン(OL)を擁している。プレスコットも健康な状態を取り戻し、ダラスの得点力には何一つ疑問はない。
問題はクインと守備陣がリーグでもワーストのユニットとの汚名を返上できるかだ。
カウボーイズは1995年シーズンのスーパーボウルで優勝して以来、ポストシーズンの最後の舞台まで駒を進めたことがない。プレスコットは当時2歳だ。それからプレーオフ進出は10回果たしたものの、ワイルドカード敗退が4回、ディビジョナルラウンド敗退が6回となっている。
今年がカウボーイズファンにとって“ものすごく特別”なのであれば、プレスコットは彼らを過去25シーズン以上の高みに連れていかなくてはならないだろう。
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