WRジョン・テイラー、LBパトリック・ウィリスが49ers栄誉の殿堂入りへ
2021年07月02日(金) 00:18異なる時代の2人の偉大なサンフランシスコ49ersの選手が、新たにチームの栄誉の殿堂入りを果たすことになった。
49ersとヨーク家は現地6月30日(水)、ワイドレシーバー(WR)ジョン・テイラーとラインバッカー(LB)パトリック・ウィリスが新たに“エドワード・J・デバートロSr.サンフランシスコ49ers栄誉の殿堂”に加えられると発表した。
「ジョンとパトリックは2つの世代において49ersの卓越性を代表している」と声明の中でジェド・ヨークCEOは述べた。「彼らは2人ともプロフットボール栄誉の殿堂のオールディケイドチームのメンバーであり、それは彼らがいかにフィールド上でインパクトを与えたかを物語っている。フィールド外でも彼らは模範となり、49ersであることが何を意味するかのスタンダードを設定した。ジョンはフランチャイズ史上、最も記憶に残るプレーをいくつか残したエレクトリックなWRで、第23回スーパーボウルで勝利を決める10ヤードのタッチダウンレシーブを記録している。パトリックは、われわれがこれまで見た中で最も支配的なLBの1人だ。彼のリーダーシップとゲームへの情熱は、周りの皆の向上に役立った。ジョンとパトリックをエドワード・J・デバートロSr.サンフランシスコ49ers栄誉の殿堂に迎え入れられることは光栄の至りであり、彼らはそこでわれわれの歴代の偉人の1人として永遠に記憶されることになる」
テイラーはNFLで過ごした10シーズン全てを49ersでプレーし、2度のプロボウルに選ばれ、3度のスーパーボウルチャンピオンに輝いた。
デラウェア州立大学の出身で、1986年のNFLドラフトで3巡目指名を受けたテイラーは、ポストシーズンゲームで17回プレーしている。第23回、第24回と第29回スーパーボウルで勝利を成し遂げ、優秀なパントリターナーでもあった。
「エディ・デバートロと彼の家族には、心より、このデラウェア州から来た男にチャンスを与えてくれたことに感謝したい」とテイラーは声明の中で述べた。「また、デニス・デバートロ・ヨークとドクター・ジョン・ヨークにも感謝しており、このプロセスを通して、また長年にわたって思いやりを示してくれたジェド・ヨークには恩義を感じている。加えて、私を採用してくれた故ニール・スミスにも感謝を述べなくてはいけない。彼がいなければ、何一つ始まることはなかった」
「フロントオフィスのスタッフにも言及しておかなくてはならないだろう。とりわけ、キャリー・キンボールとダーラ・マエダには特別な感謝をささげなくてはいけない。私がプレーしていた頃に見せてくれた彼らの好意と、引退後の継続的サポートに感謝を述べたい」
「私は賞を得るためでなく、魂の報酬を求めてずっとプレーしていたが、すでに49ers栄誉の殿堂にまつられているジョー・モンタナ、ロジャー・クレイグ、ロニー・ロットのような偉大な選手たちと並んで名を呼ばれるようになるとは、本当にすごいことだ」
「カレッジ時代のチームメイトたち、また小さなHBCU(歴史的黒人大学)に通っている全てのアスリートたちよ――分かるかい? われわれはやり遂げたんだ! われわれは永遠に49ersの栄誉の殿堂に名を刻まれることになる」
テイラーが1980年代のオールディケイドチームのメンバーなら、ウィリスは2010年代のオールディケイドチームに選ばれている。ウィリスは2007年に1巡目で指名された時から1人、飛び抜けていた。
2007年にディフェンス部門のNFL年間最優秀選手に選ばれ、8シーズンにわたって最も優れたLBの1人として地位を確立したウィリスは、7度のプロボウルに出場し、5度のオールプロにも選ばれている。ウィリスは完全なタックルマシンで、100回以上のタックルを6シーズンで記録し、キャリアハイでリーグベストの174回をデビューシーズンで達成している。オールラウンドのプレーメーカーだったウィリスは、通算20.5回のサックと8回のインターセプトも記録した。
「2007年のNFLドラフトで49ersから1巡目で選ばれたのはすごくうれしかった」とウィリスは声明で述べた。「それは夢とビジョンの実現だったんだ! 結果的に、それはNFLで最も偉大なフランチャイズとの素晴らしい旅の始まりに過ぎなかった。家族のようになったチームメイトたち、成長をサポートしてくれたコーチ陣、キャリアを通してベストなものを提供してくれた組織と、永遠に忠実なファン、これ以上は望みようがない。自分のキャリア全てを49ersで過ごせたことを誇りに思うし、テネシー州ブルーストンから出てきて、学ぶことは多いが、偉大さに飢えていた子どもを選んでくれた組織に感謝している」
「49ersの栄誉の殿堂に入れるなんて光栄だし、フットボール、スポーツマンシップ、コミュニティーへのインパクトで新たなスタンダードを作った先のレジェンドたちと並べるなんて謙虚な気持ちにさせられる。49ersの誠実なる支持者たち――いつもレッド&ゴールドに忠実でいてくれてありがとう! 僕は永遠に49erだし、素晴らしいサンフランシスコ・ベイエリアで輝くチャンスを与えてもらえたことにいつまでも感謝し続ける」
テイラーとウィリスは49ersにドラフトで選ばれ、キャリアの全てをサンフランシスコでプレーし、そしてチームの栄誉の殿堂に入ることになった。2人は29人目と30人目の殿堂入り選手となる。
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