交通事故で重体のグレッグ・ナップが逝去、NFLアシスタントコーチとして長年活躍
2021年07月23日(金) 12:41交通事故で重体となっていたニューヨーク・ジェッツのパスゲームコーディネーターであるグレッグ・ナップが現地22日(木)に亡くなったことが分かった。享年58。
ナップは7月17日にカリフォルニア州サンラモンで自転車に乗っている際に自動車に衝突され、病院に搬送されるも重体であることが伝えられていた。入院したまま、衝突時の重傷が原因で木曜日に亡くなったとのこと。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチが入手した声明の中で、ナップの代理人であるジェフ・スペルベックは「本日、11時32分(太平洋標準時刻)、グレッグ・ナップは天に呼び戻され、彼の父と再会することになりました。ほとんどの方がグレッグの人懐っこい性格を思い出に持っていることでしょう。“誰とでもすぐに仲良くなる”という言葉には彼の生きる力が凝縮されています。彼には誰もが特別な存在であると感じさせるユニークな才能がありました」と述べている。
「彼の家族も友人も、選手たちも、まだまだ彼から学ぶべきことが多くあり、もっと一緒に過ごしたいと切に願っていましたが、神はオーディブルをコールし、ゲームプランを直接、彼と検討したいと考えたのでしょう。きっとグレッグその人のように、最高傑作になるに違いありません!」
ジェッツのヘッドコーチを務めるロバート・サラーは長きにわたってNFLのアシスタントを務めたナップの逝去の報を受けて次のように声明を発表している。
「グレッグはいつも誰もが引きつけられるような、心の平安を持っている人でした。愛に満ちた生き方をしていたので、さまざまな人々とその独特な方法でつながっていけたのだろうと思います。彼の短い人生の中で、この組織にいる人々もそのつながりに預かれたのだと思います」
過去、ナップが2度にわたって所属していたアトランタ・ファルコンズのオーナー、アーサー・ブランクも声明を発表し、「彼はフットボールの最高レベルで活躍した素晴らしいコーチでしたが、それ以上に、彼と一緒に仕事する機会を得た人々から、愛と称賛と尊敬を集める本当に素晴らしい人でした」と語った。
さらに、ナップと時間を過ごしたことのあるデンバー・ブロンコスとラスベガス・レイダースもまた、声明を通して哀悼の意を表している。
「デンバー・ブロンコスは優れたコーチであり、それ以上に素晴らしい人物であったグレッグ・ナップの突然の悲報を受けて心痛を極めています。グレッグはクオーターバックコーチとして活動した4年間で、2度のスーパーボウル出場と2015年の優勝に貢献してくれました。第50回スーパーボウルでのクオーターバックコーチとしての彼の仕事ぶりはそれは見事なものでした。冷静かつ直感的に特殊な状況を乗り切り、冷静な姿勢、卓越した指導力、思いやりのある性格で、われわれを軌道に乗せてくれました」
「ペイトン・マニングのような偉大なる選手から、キャリアをスタートさせたばかりの若い選手まで、グレッグは信頼の置ける人物であり、まさに“クオーターバックウィスパラー”でした。それ以上に重要なのは、グレッグが築いてきた選手やコーチ、スタッフ、家族とのつながりや友情は本物で特別なものでした。彼の優しさ、ユーモア、人生を楽しむ姿勢は私達の記憶に残っています。グレッグの妻であるシャーロットさん、娘のジョーダンさん、ナタリーさん、カミーユさん、そしてナップ家のご家族ご親戚の皆さまに心より哀悼の意を表します」
レイダースは声明で次のようにコメントした。
「レイダースはシルバー&ブラックで2度にわたって攻撃コーディネーターを務めたグレッグ・ナップの訃報を聞き、呆然とすると同時に悲しみに暮れています。レイダース全員の思いと祈りは非常につらい時期を過ごされているナップコーチのご家族に寄り添います」
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