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ベンガルズHCテイラー、QBバロウやオフェンスが厳しい状況でも「パニックになる必要はない」

2021年08月05日(木) 16:04


シンシナティ・ベンガルズのジョー・バロウ【AP Photo/Susan Walsh】

シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウは2020年、記録破りのルーキーだった。しかし、トレーニングキャンプが始まってからはなかなかそうは見えない。とはいえ、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂から復帰した2年目のクオーターバックとしては仕方のないことだ。

ひょっとするとそれ以上に不安なのは、昨年に苦戦を強いられて総合1位指名を危うくしたベンガルズのパスプロテクションが、初期の練習でもラッシュにうまく対応できていないことかもしれない。

キャンプの現場からはバロウの調子が悪そうだと伝えられているが、ヘッドコーチ(HC)のザック・テイラーはその判断を時期尚早だと感じているようだ。

テイラーは現地4日(水)、記者に対し次のように述べている。

「今はユニット全体であまり調子が上がっていないと思う。まだお互いの感触を確かめ合っているところだ。すべてのプレーでタッチダウンを決めたいところだが、まだまだこれからだ」

「しかし、どんな理由があってもパニックになることはない。初戦までまだ39日もある。まだたくさんの練習が残っている。私たちはこれからもより良く、より綿密に調整できると思うからワクワクしている。そして必ず実現するのだ」

昨年、ベンガルズは4勝11敗1分で最下位となったが、バロウはケガのないときにベンガルズファンに興奮を与えてくれた。バロウはNFLの新人パス記録をいくつか更新し、ジャクソンビル・ジャガーズ、フィラデルフィア・イーグルス、クリーブランド・ブラウンズの3チームを相手に、3試合連続で300ヤード越えを達成した初めての新人QBとなった。テイラーの方でもパスオフェンスを積極的に展開し、バロウはケガをするまでの先発10試合で平均して40.4回のパスを試行している。

しかし、ここまでのキャンプでバロウはまだリズムを取り戻していない。

テイラーは「今、みんなはさまざまな道の上にいる」と述べ次のように続けた。「ジョーの姿を見たり彼と会ったりするときは勇気づけられるし、これから先にさらに多くのパスを成功させていくつもりだ」

ベンガルズのワイドレシーバー(WR)のタイラー・ボイドは水曜日の練習後、バロウの状態について次のようにコメントした。

「バロウは良い調子なんじゃないかな。彼の動きを見ていると、ポケットでの存在感が素晴らしいよ。膝に少し不安があるけど、それを伝えるのはちょっと難しい。俺の意見だけど、彼はもう準備ができていると思う。ただ、彼はあまりやりたくないと思っているみたいだ。ディフェンスを破壊しようとしているわけではないからね」

「11人全員が自分の仕事を理解した上でプレーできるようにしなければならない。その上で、プレーの進行とリードを理解する必要がある。彼は正しい道を歩んでいると思うよ」

8月14日(土)に行われる、スーパーボウルの覇者でありリーグ屈指のディフェンスを誇るタンパベイ・バッカニアーズとのプレシーズン開幕戦では、きっとバロウはケガから復帰し、彼を守るプロテクションの力も見ることができるだろう。

【RA】