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自分の経験を基にQBラブには逐一状況を伝えたパッカーズQBロジャース

2021年08月06日(金) 11:15


グリーンベイ・パッカーズのジョーダン・ラブとアーロン・ロジャース【AP Photo/Morry Gash】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースはQBジョーダン・ラブがこのオフシーズンに経験したことを正確に理解している。ラブは若きシグナルコーラーとして自分ではコントロールできない将来についての質問に答えなければならなかったのだ。

ドラフトで1巡目指名されてキャリアをスタートさせたロジャースは、QBブレット・ファーブの控えとして最初の3年間を過ごしている。そのキャリアは不満を抱えたファーブがパッカーズとの将来について悩んでいたところから始まり、結局はファーブが戻ってきたことによりロジャースは再びベンチ入りすることになった。

パッカーズの組織との不和がラブにどのような影響を与えるかを知っていたロジャースは、このオフシーズンの間、2年目のQBに状況を逐一知らせ続けていた。

現地4日(水)にロジャースは「彼には連絡していたんだ。彼の様子を伺うのに俺から何度か連絡を取った」と『ESPN』のロブ・デモフスキーに話している。「俺は包み隠さずに彼には話した。俺の精神状態や何を考えているかを伝えた。それが彼の役に立っていればうれしいよ」

「もし俺が彼の立場だったら、本人から直接話を聞きたいと思ったんだ。それに俺たちの間には愛情や感謝の気持ち、友情がある。俺とブレットがそうだったように。だからちゃんと連絡を取って、気にかけていることを知ってもらいたかった」

ラブが感じるであろうプレッシャーを知っていたロジャースは、彼に、自分と組織との問題がラブに対する個人的なものだと思われないようにしたかったのだ。

「俺はジョーダンをリスペクトしているし、愛情もある。彼が経験したことは大変なことだというのは俺も分かっている」とロジャースは述べた。「俺も2006年と2007の2年間、オフシーズン中に同じようなことを経験した。そのオフシーズン中はずっと俺が主力QBとしてQBのプレーを叩き込まれて、OTAのほとんどをこなし、レップスも全部やった。そこへファーブが戻ってきたんだ。当然俺はベンチに戻された。今はその経験に感謝しているよ。ジョーダンがどんな気持ちかが多少なりとも分かるからな。だからそのことをずっと心に留めておくようにしていた」

ロジャースを指導することは契約内容に盛り込まれていないとファーブが発言したことは有名だが、ロジャースはラブに対して自ら指導者の役割を引き受けている。ロジャースは定期的にラブに連絡を取り、自分がロースターにいることでロジャースが迷惑しているのではないかという疑念をラブが持たないようにした。それもロジャースの指導の一環だったと言える。もちろんロジャースは自分がチームに留まったとしても、現段階ではラブが彼の仕事を奪うような脅威ではないと分かっていたというのも大きかっただろう。

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