レイダースQBカー、グルーデンHCの下でようやく“自由に”プレーできるように
2021年08月06日(金) 13:15ラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーはNFLで8度目のシーズン、ヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンの下で4度目のシーズンを迎え、ようやくオフェンスを率いることに慣れて自信を感じているようだ。
カーはチームの公式サイトで「毎回練習の前夜にはストレスが溜まっていたことを覚えているよ」とキャリア初期の頃を回想し、こう続けている。
「頭の中で自分に厳しくなっていた。すべてのことを“ちゃんとやらなきゃ”と考えていたんだ。自分のノートをチェックしては“こうしなければいけない。これを書いたんだから、ちゃんと直さなきゃ”といった風にね」
「でも、今はただただ自由だ」
プロボウルに3回出場しているカーは、雑音を遮断して批判を気にしなくなればより自由なプレーができるようになると、次のように語った。
「他人をあっと言わせようとするのをやめて自分らしさを大切にするようになった。そうすると正直なところ、ベストなプレーができるようになったんだ」
8勝8敗のレイダースで順調なシーズンを送ったカーはグルーデンHCの下で3年連続で4,000ヤードを突破し、27回のタッチダウンに対してインターセプトは9回にとどめるなど好調な成績を収めた。また、パサーレーティングもキャリア最高の101.4を記録している。
レイダースでは2年目のヘンリー・ラッグス三世とブライアン・エドワーズを筆頭に、このオフシーズンで印象的だった若いレシーバー陣に期待が集まっている。また、ジョシュ・ジェイコブスとケンヤン・ドレイクのいるバックフィールドは爆発的な力を発揮する可能性を秘めている。
レシーバーの多様なスキルセットが2021年のオフェンスを開花させるのに役立つはずだと、カーは次のように指摘した。
「俺たちにはいろいろなやつがいて、見た感じもみんな違う。俺にとってその多様性は信頼関係を築くためのものだが、評価する側にとっては俺たちがどんな能力を持っているのかを知るためのものだ」
「いろんな人がいるおかげで俺は自由にクオーターバックをプレーすることができる。みんなあれだけ多才なのに、無欲なんだよ」
レイダースは4シーズン連続でプレーオフに進出できておらず、特にカーとグルーデンHCにプレッシャーがかかっている。 カーがまだラスベガスの熱気を感じていないのは良いことだ。序盤に負けが込んでチームとの将来に対する疑問が大きくなったとき、彼がその自由な精神を維持できているかどうか見てみよう。
【RA】