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PUPリストを離脱したジャイアンツRBバークリーが練習に参加

2021年08月10日(火) 10:19


ニューヨーク・ジャイアンツのセイクワン・バークリー【AP Photo/Tom Canavan】

ニューヨーク・ジャイアンツは素晴らしいニュースで新しい1週間をスタートした。ランニングバック(RB)セイクワン・バークリーがフィールドに戻ってくる。

バークリーが現地9日(月)にPUP(故障者)リストから外れ、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を負傷してから初めて練習に参加した。

今週にバークリーがPUPリストを外れると最初に報じたのは『The New York Post(ニューヨーク・ポスト)』だった。

練習後、バークリーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のキム・ジョーンズに「感触は最高だ」と語っている。

「大きな一歩ってわけじゃない。俺のリハビリプロセスの中の小さな一歩だ。走っていて、いい感触だし、カッティングの感触もいい。でも、これからはNFLのアスリートを相手にすることを想定しなきゃならない。ブロックをはじいて、それに反応し、俺にヒットしたり、タックルしようとするやつらのことを考えなきゃいけない」

「自転車に乗るときのような感じだ。いったんはまってしまえば自然に流れだし、自分自身でいられる」

バークリーは2020年第2週に喫したACL断裂を含め、膝にケガを負ってきた。手術を受けた後、ダイナミックなプレーメーカーのリハビリのプロセスはスローで根気を要するものになっている。

ジャイアンツは8月初めにスターRBがフィールドに帰還することを期待していたが、キャンプ開始時のバークリーとチームによる気乗りしないコメントからは、タイムラインが送れることが示唆された。『NFLネットワーク』のイアン・ラポポートは先週、ジャイアンツがシーズン第1週から第3週のいずれかの時点でバークリーが復帰することを見込んでいると報じていた。

バークリーが練習場に戻ってきたこと、そして、PUPリストから脱したことによって、元プロボウラーがシーズン開幕に間に合うかもしれないという希望が見えてきた。あと数週間はPUPリストにとどまっていた可能性もあったことを考えれば、チームとバークリーはリハビリの進展に満足しているだろう。

ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)であるジョー・ジャッジは『NFLネットワーク』のジョーンズに対して「彼がチームの元に戻ってきたのは良かった。明らかに彼のリハビリは延長しているが、彼はそこで良さそうに見えた。彼がチームに帰ってきたのは良かった」とコメントしている。

「彼が少し(そわそわしている)のは分かっている。彼について一番大きいのは、少しブレーキをかけてやらなければならないという点だ。彼にとってベストであることを心がけなければならない。やつはコンペティターで、そこにいたいと願っている。すでに11対11を視野に入れている。だが、それは時期を見てのことになるだろう。今日の彼は良さそうだった」

ジャッジは報道陣に対し、月曜日のニュースによってバークリーに予定していたタイムラインが変わるわけではないと語っており、バークリーがプレーするのはチームの医療スタッフが許可を出してからのことになるとしている。一方、ジャッジは現地土曜日に行われるニューヨーク・ジェッツとのプレシーズン初戦でバークリーがプレーすることはないだろうともつけ加えた。

バークリーの準備期間は長くなると予想される。ジャイアンツはこれまでのリハビリを通してバークリーをプッシュすることなく、これからもそうだろう。それでも、2021年の開幕戦までに準備を整えるとの希望を胸に、バークリーは日々、少しずつ前進していくはずだ。

バークリーはジョーンズに「それに向けて本当の意味で準備を整える唯一の方法は、フットボールフィールドでのシミュレーションだけだ」とコメントし、次のように続けた。

「それができるようになったときにな。俺には信じられないほどの組織があり、自分はそのためにプレーしていて、強制されているとは感じない信じられないほどのコーチや、俺に何かを強いているとは感じない素晴らしいトレーニングスタッフがいると分かっている」

「自分の体の声に耳を傾け、自分自身の声を聞く。いつプレーできるようになろうと、それが第何週であろうと、俺は自分自身に100%の自信を抱いているだろう」

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