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NFL内のあらゆる先発QBのチャンスに注目するレイダースQBマリオタ

2021年08月10日(火) 13:25


マーカス・マリオタ【AP Photo/David Zalubowski】

ラスベガス・レイダースのクオーターバック(QB)マーカス・マリオタはチームに残るため、このオフシーズンはじめに契約の見直しを受け入れた。だが、QBデレック・カーのバックアップであるマリオタは、再び先発になることを望んでいる。

先週末にマリオタは、他のチームで先発の機会があるかもしれないため、NFL内のQBにかかわるニュースには常に注意を払っていると述べた。

『Las Vegas Journal-Review(ラスベガス・ジャーナル・レビュー)』によれば、他のQBの状況を追っているかという質問に対してマリオタは「もちろんさ」と答えたとのことだ。「それ(先発になること)が俺の目標だから、動向はチェックしている。俺たち選手にとってリーグ全体の状況を把握していることが大事なんだ。とはいえ、俺はこのチームを楽しんでいる。プレーするのには最高の組織だ」

先発QBのポジションでいま最も大きな不確定要素を抱えているのは、足の手術を受けたQBカーソン・ウェンツの復帰時期が定まらないインディアナポリス・コルツと言える。ウェンツがシーズン第1週前後で復帰するのか、それともシーズン序盤のかなりの部分を欠場するのかは、あと1、2週間すれば状況をつかめるだろう。ウェンツが10月まで休む可能性があるとなれば、コルツはベテランのトレード市場に目を向けるかもしれない。もちろん、トレードを検討するにあたっては、プレシーズン中のジェイコブ・イーソンやサム・エリンガー、ブレット・ハンドリーらQBのパフォーマンも関係してくるだろう。

この先トレーニングキャンプやエキシビションゲームを重ねていく中で、QBの負傷者が出る可能性も高くなってくる。そうなれば、ガードナー・ミンシューやニック・フォールズらとともに、マリオタの名前も注目されるに違いない。

ベテランのシグナルコーラーであるマリオタは、昨シーズンにリリーフとして唯一出場したロサンゼルス・チャージャーズ戦で活躍している。マリオタはテネシー・タイタンズでスタートさせたキャリアの初期段階からケガにより伸び悩み、やがてチームを離れることになったが、しっかりと仕事を果たすリリーフとして知られる。

オフシーズンのはじめの段階でマリオタはチームにとってトレード候補であり、カットされる可能性もあったが、全額保証つきで報酬を350万ドル(約3億8,600万円)まで引き下げ、今シーズンの再契約を結んだ。新しい契約には提案された取引に対してマリオタが拒否権を行使できるノートレード条項も含まれている。先発QBのポジションに空きが出れば、マリオタはノートレード条項を放棄し、レイダースでカーのバックアップの役割を果たす以上のチャンスに飛びつくだろう。

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