WRサミュエルの復帰は「まだ予定が立っていない」とワシントンHCリベラ
2021年08月10日(火) 15:34ワシントン・フットボール・チームはスターワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンと並び立ち、何でもこなす万能な存在として、このオフシーズンにもう一人のスターWRであるカーティス・サミュエルと契約した。しかし、これまで新加入のサミュエルをトレーニングキャンプ中にフィールド上で見かけたことはなかった。
サミュエルは今年のオフシーズン初めに発症した鼠径部(そけいぶ)のケガを引きずっており、キャンプ開始時にはPUP(故障者)リストに登録されている。サミュエルはリザーブ/COVID-19(新型コロナウイルス感染症)リストにも入っており、問題を複雑にしていた。今回そのサミュエルが練習に姿を見せたことで、COVID-19リストからの脱却が近いことが示されている。
現地8日(日)、リベラHCは報道陣に対し、サミュエルの練習への復帰時期は未定だと語った。
『NBC Sports Washington(NBCスポーツ・ワシントン)』によるとリベラHCは「カーティスについてはまだ予定が決まってない」と話し、次のように続けたという。「プレシーズン最後の試合で少しでもレップスをさせたいと思っているが、急かすつもりはない。彼は戻ってくるし、ケガも良くなるだろう。そのうち準備万端になるはずだ」
サミュエルはカロライナ・パンサーズで攻撃コーディネーター(OC)のスコット・ターナーと一緒に過ごしたため、ワシントンのシステムを知っている。今オフシーズン、ワイドアウトのアップグレードの目玉として、サミュエルが活躍することがチームの成功には欠かせない。新しいクオーターバック(QB)との信頼関係を築くことが最初のステップだ。守備陣がマクローリンに注目することで最大の恩恵を受けるのがサミュエルだと目されている。ワシントンではシングルカバレッジに対応できる正統派のナンバー2ワイドレシーバーがいないことがオフェンスの足かせとなっている。
シーズン開幕まで1カ月以上あるため、サミュエルが復帰するための時間はまだある。しかし、リベラHCがサミュエルにプレシーズン第3戦(現地8月28日[土]の対ボルティモア・レイブンズ戦)での出場を希望しているのであれば、予定を早めなければならない。
リベラHCは「繰り返しになるが彼は戦略を知っているから、簡単に練習に戻れるだろうし、すぐに取り戻すだろう。彼がクオーターバックとの信頼関係を築くことが重要だ」と語っている。
まずはサミュエルがCOVID-19リストから脱し、次にPUPリストから脱する。そして、シーズンを重ねるごとにQBライアン・フィッツパトリックとの信頼関係を築いていくことになる。それはワシントンの誰にとっても、早ければ早いほど良い。
【RA】