合同練習でラムズCBラムジーを負かしたWRレンフロウへの注目に喜ぶレイダース
2021年08月20日(金) 13:54現地18日(水)に行われたラスベガス・レイダースとロサンゼルス・ラムズの合同練習で、レイダースのワイドレシーバー(WR)ハンター・レンフロウがNFLのトップコーナーの1人を攻略したと報じられた。
確かに信じがたい。しかし、これはカリフォルニア州サウザンドオークスでの練習を見ていた人たちの総意だ。レンフロウはラムズのコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーを何度も打ち負かしたと言われており、レイダースとラムズの合同練習が終わる前から多くの話題を呼び、数え切れないほどのインターネットミームが作られた。
レンフロウはこれを単純に練習場での良い一日であり、将来の可能性を示すものに過ぎないと捉えている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、レンフロウは「ジャレン・ラムジーは一番強い選手の1人だから、彼に勝てるのであればNFLの誰にでも勝てるだろう。それが俺のアプローチ方法だ。彼には何度かやられたけど、明日にはまたお互いにより良くなることを願っている」と話したという。
身長約178センチメートル、体重約84キログラムで、クレムソン大学のウォークオンだったレンフロウは、NFLでの最初の2シーズンで600レシーブヤードを突破し、生産性の高いターゲットとなった。通常、レンフロウがエリートのディフェンスバックを相手にこのようなプレーをすることはないが、水曜日にはスロットから外れたところではあるものの、素晴らしいプレーを見せてくれた。
水曜日のセッション後、レイダースのクオーターバック(QB)デレック・カーは「レンフロウのストレートの速さが十分に評価されていない。40ヤード走のタイムが何だったのかは知らないけど、それがどんなタイムであれ正当な評価じゃない。彼は速い。彼は走ることができる。しかも、ずっと同じ速さであちこちに走れるんだ」と話している。
「ストレートで速度を出せる人はいっぱいいる」とカーは続けた。「でも、ハンターはサイドからサイドへのスピードだけじゃなくて、そうだな、自分の走っているルートとかカバレッジを把握しているってところが他の選手とは違う。ハンターはセットアップの仕方を分かっているし、俺が何をしてほしいかも正確に理解していて、文字通り毎回それを実行するんだ」
レンフロウは水曜日、少なくとも2、3回ラムジーと対峙していた。レンフロウのマンツーマンの成功のニュースが流れた直後、いつものようにインターネットが盛り上がっている。ラムジーは『Twitter(ツイッター)』で自分の言い分をあいまいに「クリックさせるために言われているようなことを“みんな”が信じているのが俺には信じられないぜ。そんなこと分かってなきゃならないし、もっとうまくやらなきゃな」と投稿し、同じような内容を続けて発信した。
ラムジーのカバー相手ではなかったかもしれないし、チームメイトのアサインミスか、タイミングの良いプレーコールがあったのかもしれない。アメリカンフットボールは個人戦の試合のような単純なものとはかけ離れている上に、たった1回の練習での話だ。マンツーマンで2勝したからといって、頂点に立つわけではない。
しかし、レンフロウがクレムソン大学のウォークオンから始まってレイダースで生産性の高いターゲットとして活躍していることは評価に値する。レイダースはレンフロウのことを、チームが築き上げようとしている文化にぴったりの選手だと信じているようだ。
「正しいルートを走りながらも相手を分散させる選手になる」とカーは言う。「レンフロウをうまく使ってカバレッジを理解する。それを設定する。彼が見たいと思っているものを見せて、それを実現させる、そういうことだ・・・。俺がレンフロウに一番ほれ込んでいるのは、レンフロウが俺と同じ目線だということ。だからこそ、レンフロウにボールを投げたときの信頼感があると思う」
レンフロウのキャリアにおけるターゲット148回は、カーが彼を十分に信頼していることを物語っている。カーは次のように話した。
「ジャレンはNFLで一番じゃなかったとしても、トップクラスのコーナーの一人だと言える。だからこそ、ハンターには自信を持っていいと思う。ハンターが優秀なコーナーを打ち負かすことができるっていうのは俺に自信を与えてくれる」
「ジャレンは粘り強い。厳しい時間制限の中でみんながばらけなきゃならないし、ハンターはジャレンに対していい仕事をした。帰りのバスの中でハンターに言ったんだ。いいコーナーと戦ってくれることが分かって、もっと早い段階でパスを投げ込めるってことは俺の自信にもなるってな」
【RA】