トレード要求報道の中、存在価値を示したいスティーラーズWRワシントン
2021年08月20日(金) 14:39ワイドレシーバー(WR)ジェームズ・ワシントンが本当にピッツバーグ・スティーラーズから出たいと思っているとすれば、一芝居打っていることになる。
バックアップWRのワシントンは今月初めにチームでの役割が限られていることを理由にトレードを要求したと報じられたが、ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンは即座に否定している。現地18日(水)にこの報道について尋ねられたワシントンは、他のチームでプレーしたいとの意向を少しもほのめかすことはなかったが、スティーラーズの首脳陣と自分の役割について話し合ったことは認めた。
『Pittsburgh Post-Gazette(ピッツバーグ・ポスト・ガゼット)』によると、ワシントンは「もうそれについて話した。でも、俺は自分にできることをして、俺が使える人間だってことを示して、彼らが求めるようなプレーをすることを目指している」と話しているという。
もちろん、ワシントンがトレードを要求したことをトムリンHCが否定し、ワシントン自身もそれを認めないからといって、彼の代理人がそのような提案をしなかったとは限らない。しかし、ワシントンは誰から見ても良いチームメイトであり、この報道を継続させるというよりはむしろ、報道の内容から自分を切り離したいと考えていることは明らかだ。
ワシントンは「でも、ピッツバーグでの生活がハッピーかっていうと、俺はここが大好きなんだ。仕事でフットボールをすることがうれしくないやつなんていないだろ? 俺は毎日、笑顔で仕事をしているんだ。仲間と一緒に冗談を言い合ったり、笑ったり、大好きなスポーツをしたいと思っている」と話している。
オクラホマ州立大学から2018年にドラフト2巡目で指名を受けてNFL入りして以来、ワシントンはまだフルタイムのスターターとしての地位を確立していない。ワシントンを指名して以降、スティーラーズはドラフト2日目に指名したディオンテ・ジョンソンとチェイス・クレイプールの2人をジュジュ・スミス・シュスターに加えてレシーバーに投入したが、どちらもワシントンを上回る活躍をしている。2年目にはルーキーイヤーから大きな飛躍を果たし、自身の最高記録である44回のキャッチと735ヤードを記録したものの、昨年はチェイス・クレイプールの台頭で再び出番が減ってしまい、『Pittsburgh Post-Gazette』は今のところ、ワシントンをクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーのナンバー4オプション、つまりタイトエンドとランニングバックの両方が出場している試合ではサイドラインにいると予想している。
ワシントンは現在、4年間のルーキー契約の最終シーズンを迎えている。
2022年に他のチームに移籍する上で良い選択肢を望むのであれば、2021年はこれまでで最高のシーズンを送るしかない。
【RA】