ラムズへトレードのミシェルについて、「見送るのはつらい」とペイトリオッツRBホワイト
2021年08月27日(金) 01:20ソニー・ミシェルのロサンゼルス・ラムズへのトレードは、ラムズにとっては朗報だった。同時に、ミシェルの元チームメイトたちは突然の別れに気持ちの整理を強いられた。
ニューイングランド・ペイトリオッツはランニングバック(RB)の在庫を多く抱えており、プレシーズンでラモンドレ・スティーブンソンとJ.J.テイラーがここまでに生産性を見せたことで、単純に全員をキープできないことがますます明らかになっていた。ミシェルは3年間のNFLシーズンで2桁の試合に先発出場したシーズンが一度しかなく、フィールドに立ち続ける一貫性を示せていない。そこへラムズからの電話が来たことで、ペイトリオッツは動いた。選手たちはその日のうちに別れを言わなくてはいけなかった。
「すごくきついよ。俺が彼の面倒を見てきたんだ」とミシェルが西へ旅立つことを知ったRBジェームス・ホワイトは『WEEI』に語った。「彼のルーキーイヤーから一緒にいて、何て言うか、今のような選手になるための手助けをしてきたんだ。彼は毎年のようにどんどん良くなっていった。見送るのはつらいよ、本当にね。彼は努力家で、タフなヤツだ。必ずチームのことを一番に考える。すごく寂しくなるけど、幸運を祈っているよ」
「弟みたいなものなんだ。俺と出身地が同じで、2人ともフロリダの出だから、お互いに引きつけ合うものがあったんだろうな。自然と面倒を見るようになって、フィールドの内外で最高の選手、人になれるように手を貸そうとしてきた。だから本当につらいけど、きっと向こうでもうまくやれると思う」
ジョージア大学でミシェルのチームメイトだったペイトリオッツのセンター(C)、デービッド・アンドリュースも別れを惜しんだ。「ソニーは本当にすごい選手なんだぜ。彼のことを思うとめちゃくちゃうれしいよ。こういうのはビジネスの一部だからな」
ビジネスだけに、時に厳しく、事前の通告もなしに移籍が決まってしまうものだ。ペイトリオッツのデプスチャートを見れば、誰にでも予想できたことだろう。だが、行き先は少々意外だった。
その反面、ラムズがドラフト指名権に関わるトレードに遭遇し、間髪入れず応じるのは珍しいことだ。オフシーズン中のRBキャム・エイカーズのアキレス腱(けん)断裂によってポジションに空白ができている状況で、イエスと言うのは難しくなかったのだろう。
かつてボーイズIIメンが歌ったように、昨日に別れを言うのは難しいものだ。だが、ロサンゼルスの新リードバックとなるミシェルにも、別れを強いられたペイトリオッツにも、この先には明るい日々が待っているはずだ。
【M】