昨年よりも「とてもいい感じ」とバッカニアーズTEグロンコウスキー
2021年09月06日(月) 02:19チームとしてのタンパベイ・バッカニアーズを象徴するかのように、タイトエンド(TE)ロブ・グロンコウスキーはスーパーボウル制覇を成し遂げた昨シーズン終盤にかけて、まさにその実力を発揮した。
昨年のこの時期は引退生活を抜けてそれほど時間が経っていなかったこともあり、グロンコウスキーが元の調子を取り戻すまでに時間を要していたのは当然と言えよう。
それでも、今となっては将来の殿堂入りが有望視されるグロンコウスキーはチームのオフェンスシステムやタンパの気温にも順応しており、2021年の運勢が良くなることが予想されている。
現地3日(金)に昨年の同時期との違いについて聞かれたグロンコウスキーは「いい感じだ。去年の今頃はプレーブックを学んでラインに近づいたときに考えようとしていたけど、今年はもっと効率的に動けている気がする」と答えた。
グロンコウスキーは1年の引退生活を経て、バッカニアーズに移籍したクオーターバック(QB)トム・ブレイディに合流する形で現役復帰したが、慣れないうちはあらゆる相違点があった。
グロンコウスキーは次のようにコメントしている。
「暑さに慣れなきゃいけなかったし、当然、それが要因だったのは間違いない。今はただ、まるっきり新しいシステムとプレーブックを知って、覚え込むだけ。つまり、ハドルが終わったらすぐにフィールドに出て、自分のすべきことをして、考えるんじゃなくてフットボール選手として反応するだけだ。今年は全体的にとてもいい感じがする。これからも常に向上心を持って取り組んでいきたい」
9シーズンにわたってニューイングランド・ペイトリオッツの中心的存在だったグロンコウスキーは当時、タンパよりはるかに涼しいニューイングランドの気候の中でシーズンの準備に取り組んでいた。
それを考えれば、グロンコウスキーが新天地での生活に慣れるまでに時間がかかったことは想像に難くない。
初めてバッカニアーズで過ごしたレギュラーシーズンをレシーブ45回、623ヤード、タッチダウン7回で締めくくったグロンコウスキーだが、最初の2試合ではわずか2回のキャッチで11ヤードを記録するにとどまっている。
グロンコウスキーが一貫して貢献できるかどうかはそう単純な話ではなく、盛り上がる試合もあれば静かな試合もあった。しかし、シーズンが進むにつれてグロンコウスキーは安定していった。
ポストシーズンでは最後の力を発揮する前に再び鳴りを潜めることもあった。プレーオフ序盤の3試合でも合計2回のキャッチしかできなかったにもかかわらず、その後のスーパーボウルではブレイディからのパスを6回キャッチして67ヤード、2回のタッチダウンをマークし、生き生きとしたプレーを見せている。
プロボウルに5回選出され、スーパーボウルには4回出場した経験を持つグロンコウスキーでも、32歳の身体には抵抗できない。とはいえ、グロンコウスキーは昨年よりも落ち着いていて調子も良いため、バッカニアーズの連覇に向けて良い兆しが見えている。
【RA】