ダラス・カウボーイズはスターガード（G）のザック・マーティンを欠いた状態で、昨季スーパーボウル覇者のタンパベイ・バッカニアーズとのシーズン開幕戦に臨むことになった。

オールプロのガードであるマーティンが新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の検査で陽性反応を示したため、木曜日に控える開幕戦には出場しないと現地5日（日）にチームが発表している。

カウボーイズの攻撃陣におけるマーティンの重要性を強調するために、ランニングバック（RB）エゼキエル・エリオットはマーティンをチームの最も重要な選手だと名指しした。

『ESPN』によると、エリオットは「ザックは俺たちのオフェンスのベストプレーヤーだ。って言うのも、ほとんどのランが彼からくるものだからだ」と話し、こう続けたという。「がっかりしているけれど、気にしていられないし、どうしようもできない。マーティンがいなくて寂しいのは確かだし、そこにいてくれたらいいのにと思うのも確かだ。でも、俺たちには試合があるし、挑戦して仕事をやり遂げないと」

試合に復帰するためのプロトコルを前提にすると、チームはマーティンが次の試合でプレーすることを想定していない。完全にワクチンを接種していて無症状の選手は、少なくとも24時間間隔で2回の陰性反応が出れば復帰できるとされており、接種が完了したと報道されているマーティンにも当てはまる。理論的にマーティンが開幕前に復帰できる可能性はある一方で、症状があったことを考えると、このままでは間に合わないだろう。

開幕戦では3年目のガード、コナー・マクガバンがマーティンの代役として出場する予定だ。

エリオットとカウボーイズのグラウンドゲームにとって、マーティンは攻撃陣を前進させる重要な手段であるだけではなく、クオーターバック（QB）ダック・プレスコットを守る壁でもある。プレスコットが足首の大ケガから復帰していることを考えると、頑丈なバッカニアーズの守備陣を相手にボールを動かすためにはプレスコットを守りきることが不可欠だ。バッカニアーズの守備陣はスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズを苦しめていた。今や、バッカニアーズのディフェンシブタックル（DT）ビータ・ベアやノーズタックル（NT）エンダマカン・スーらは開幕戦でマーティンを相手にする必要はない。

【RA】