シーホークスがLTブラウンの契約を改定、ロースターボーナスを保証に変更
2021年09月08日(水) 06:31デュアン・ブラウンの復帰はシアトル・シーホークスにとって絶好のタイミングであり、ベテランのブラウンにとっては即座に現金を手にすることもできる。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、シーホークスとレフトタックル(LT)ブラウンが試合ごとのロースターボーナスを保証に変更し、2022年シーズンに向けて負傷した場合の補償も追加する契約内容への調整に合意することになったと報道。NFLネットワークのマイク・ガラフォロはケガ補償に関してはシーホークスが無効にできる1年を契約に追加することで実現させたと伝えている。
ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルはブラウンが現地6日(月)に練習に復帰し、ホールドインに終止符を打ったと報道陣に明かした。そして今回のニュースによってブラウンは経済的な安定を確保してプレーすることになる。
8月30日に36歳の誕生日を迎えたブラウンは今でも期待の高いレフトタックルとして活躍しているが、NFLであと10年も持たないことは理解している。2016年には大腿四頭筋を痛めて4試合を欠場したこともあり、ケガに関しては経験がある。また、6試合の欠場を経験したヒューストン・テキサンズ時代には2017年のトレード要求を実現させ、契約問題の取り扱いも心得ている。
これらの経験から、ブラウンは2021年シーズンが短縮されたり、あるいは2022年に使い捨てにされたりする可能性のあるケガを負っても、その立場が守られるという安心感を求めていた。今回、更新された契約はシーホークスの配慮によるものだ。
ブラウンにはボーナス的な利点もあった。キャロルHCが6日にブラウンの状況を明かした際、キャンプ中に「他の選手のようにはブラウンを全く消耗させなかったことが挙げられる。だから、彼の足は生き生きとしている」と語ったように、ブラウンはホールドイン中、体の消耗を回避し、キャロルHCが言うところの「フレッシュレッグ」で2021年シーズンを迎え、体調も万全に整えられている。
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