『Hard Knocks（ハード・ノックス）』は過去20年間にわたって、トレーニングキャンプの特徴である選手のカットをめぐる不安や、ときおり訪れる浮かれ騒ぎをNFLファンにこっそりと見せてきた。しかし、試合が始まった途端に違う空気が流れるのはフットボールを知る人なら周知の事実だ。『ハード・ノックス』がどれだけアクセスを増やしても、レギュラーシーズンが始まって試合数が増えてくると同時にやってくる、高まる緊張感や激しい気分の変化を表現することはできなかった。

これからはそれが変わる。

現地16日（木）、NFLは『ハード・ノックス』のレギュラーシーズン版で、カメラやマイクがなくともドラマには事欠かないインディアナポリス・コルツを特集すると発表した。本シリーズは米国東部時間11月17日（水）22時【日本時間18日（木）正午】に『HBO』で初放送され、『HBO Max』でストリーミング配信される。フィラデルフィア・イーグルスからトレードで移籍し、フランク・ライクHC（ヘッドコーチ）と再会して復活を目指すクオーターバック（QB）カーソン・ウェンツや、最高の守備選手の一人であるラインバッカー（LB）ダリウス・レナードなどの舞台裏がふんだんに盛り込まれる予定だ。また、コルツにはスポーツ界で最も派手で率直なオーナーの一人であるジム・アーセイがいる。

昨季はQBフィリップ・リバースを擁するプレーオフチームだったコルツだが、今年すでに起こったことの例としては次のようなものが挙げられる。すなわち、ウェンツとオールプロのガード（G）クエントン・ネルソンがトレーニングキャンプの初期に足の手術を受けたこと。しかし、そこから急速に回復したこと。ウェンツがリザーブ／COVID-19リストに登録され、ワクチンを接種していないと説明したこと。現地12日（日）シアトル・シーホークスとのシーズン初戦で敗れたこと、などだ。今週、コルツはロサンゼルス・ラムズをホームに迎えて第2週の試合に臨む。

『Hard Knocks In Season: The Indianapolis Colts（ハード・ノックス・イン・シーズン：インディアナポリス・コルツ）』はシーズン終了まで毎週水曜日に放送される予定で、理論上はポストシーズン版が放送される可能性もあるはずだ。

【RA】