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チーフス戦の0勝3敗を「気にしない」とレイブンズQBジャクソン

2021年09月20日(月) 00:05

ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/David Becker】

現地19日(日)夜のゴールデンタイムに控える対決には、過去にAP通信年間MVP賞に輝いたパトリック・マホームズとラマー・ジャクソンが率いる注目の2チームが登場する。カンザスシティ・チーフス(1勝0敗)とボルティモア・レイブンズ(0勝1敗)は、それぞれのクオーターバックが入団して以来、長年にわたってプレーオフを争ってきたが、レギュラーシーズンの試合では明確なライバル関係を築いているわけではない。

レイブンズが過去3シーズンでそれぞれ1回ずつチーフスと対戦した結果は0勝3敗。昨シーズン第3週に34対20で敗れた後、チーフスを自分たちの“クリプトナイト(弱点)”と呼んだジャクソンは直近のシーズンからその確たる差を認識している。

サンデーナイトフットボールを控えるジャクソンは自分の過去の評価をよく理解しており、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)王者に対する厄介な傾向を修正したいと考えている。

ジャクソンはチームの公式サイトで「相手に3回も負けているから言ったんだ。“つまり、俺たちは勝つ方法を見つけないといけない”って。サンデーナイトには変化が起きると願っている」と話した。

ジャクソンは前回のチーフス戦でキャリア最低のパス数である15回、97ヤード、タッチダウン1回(ラッシュ9回、83ヤード)にとどまり、サック4回とファンブル1回を喫している。4年目のジャクソンはチーフスとの3試合で、パスの成功率が52.6%と低迷し、1試合あたりの平均パスヤードは170.3だ。他チームとの35試合でジャクソンはパスを65.3%成功させ、1試合平均170.3パスヤードをマーク、レギュラーシーズンでは30勝5敗の成績を残している。

一方、マホームズはレイブンズを相手に素晴らしい数字――1試合平均378.7パスヤード、パス成功率71%、タッチダウン9回でインターセプト1回――を記録している。

ジャクソンは「俺とマホームズとのことじゃない。俺にとってはそうじゃなくて、たぶん他のみんなにとってもそうだろう。レイブンズ対カンザスシティ・チーフスのことさ。彼らは俺たちに3回勝ったし、まあいろいろあるけど、でもそれは過去の話だ。今回は前よりいいチャンスがあるから、ホームスタジアムで優位に立って勝つ。サンデーナイトではこれまで負けたことなんて気にしないでプレーする」とコメントした。

カンザスシティで過去3シーズンをマホームズと過ごしたレイブンズのワイドレシーバー(WR)サミー・ワトキンスは、2人のスターQBの間に暗黙のライバル関係があると考えており、チームも、チーフス戦を制することが今後のジャクソンにとっていかに重要であるかを認識しているようだ。

ワトキンスは16日、「彼らは絶対にそう思っていると思う」と強調し、次のように続けている。

「みんながそうじゃないって言うのは構わないけど、世界が注目しているのはリーグで最も優秀な、最も若くてMVPをとったすげえ有能な2人だ。俺は絶対にラマーが勝たなきゃいけないって思っている。チームメイトとして、そしてフィールド外でも正しいことをする人としてどう振る舞ってきたかを含めて、やつはこのリーグで素晴らしい仕事をしてきた。ラマーが次の壁を乗り越えて勝利を手にする時が来たんだと思う。だから、このチームが、俺たちが、そしてコーチたちが、組織とラマーに勝利をもたらすために最善を尽くすと願っている」

シーズン初戦でジャクソンが喫した2回のファンブルが重荷となったレイブンズは、勝ち目のあった試合でラスベガス・レイダースに敗れて出鼻をくじかれた。ボルティモアの2021年シーズンはプレシーズンに出た多数の負傷者が原因で荒れたスタートを切ったが、前回の敗戦はその延長線上にある。

若いキャリアを通して、疑念を抱く人々が間違っていると証明し続けてきたジャクソンは、サンデーナイトのチーフス戦でも間違いを正す準備ができている。とはいえ、ホーム初戦に挑むレイブンズは一丸となって努力する必要があるだろう。

「それを変えるには、あるがままの状態に対処すること、つまり正面から見つめて、試合に臨んで、相手を打ち負かすことだけだ」と話すコーナーバック(CB)マーロン・ハンフリーは「サンデーナイトに出て、彼らと同じフィールドに立つのは俺らにとって絶好のチャンスだ」と続けている。

【RA】